太平洋セメント/3月期 仕事が減り値上げ効果台無し
同社は、主業であるセメント事業の売上高が、4,514億97百万円と前期比901億94百万円の減収となり、営業損失は▲8億43百万円と前期に比べ▲35億98百万円の損益悪化となっている。営業利益の更なる悪化が気になる。
連結/百万円 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 |
07年3月期実績 | 940,630 | 60,907 | 24,408 | |
08年3月期実績 | 927,576 | 41,645 | 20,485 | |
09年3月期実績 | 871,833 | 11,176 | -4,880 | -35,371 |
10年3月期実績 | 728,581 | 3,572 | 148 | -37,041 |
11年3月期予想 | 710,000 | 13,000 | 6,000 | 4,000 |
同社は、サブプライムローン問題のさなか、原油高でヒステリックに値上げしても、不景気突入で価格の値上げ浸透は、中途半端に終わり、その後のリーマンショックで都心の建物も建たず苦しい展開が続く。
国にお金がないことから、長期に見て、県市町村から50年間位のPFI事業として必要なダムなどを受託するなど、仕事を開発するようなことをしなければ、ますます同社は仕事が減る。リストラや工場閉鎖はするが安定した利益構造の立て直しが必要であろう。
[ 2010年5月12日 ]
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