アイコン 日揮・日本鋪道・戸田建設・淺沼組/3月決算

日揮 今期は5,000億円回復へ
エンジニアリング゙の同社は、受注高のうち海外が87.9%と完全に世界での業務が主となっている。また日本の生産設備技術を世界に売り込んでいるが、原油やガス田の開発・および処理施設などの企画設計・調達・建設のほか、中国においては海水淡水化プラントの共同運営事業・フィリピンではバイオエタノール発電事業など、長期的なインフラ事業も行いその領域を拡げている。同社も伊藤忠や三菱商事などと連携して事業を行っているが、こうした企業が日本には少なすぎる。ゼネコンもこうした企業と連携した営業活動を今以上に積極化させる必要があろう。

連結/百万円
売上高
営業利益
経常利益
当期利益
09年3月期実績
450,911
52,003
49,388
31,543
10年3月期実績
414,257
41,919
40,829
27,112
11年3月期予想
500,000
47,000
49,000
33,000

 
 
日本鋪道 決算好調
同社は、建設市場を次の通り分析している。平成21年度の建設投資は全体で対前年度比▲10.4%減少の42兆3,000億円。平成22年度の名目建設投資はそのピーク時(平成4年度)の約46%、38兆円余と厳しい状況が想定されている。
こうした状況下同社は、官庁工事での総合評価落札方式への取り組み強化と民間需要の開拓を図り、受注量確保に取り組んできたが、工事受注高は1,084億7百万円(前期比0.9%減)、完成工事高は1,123億7百万円(同1.0%増)となり、製品等を含めた総売上,高につきましては1,404億86百万円(同▲0.4%減)となったとしている。
今期については、市場が縮小することから競争激化により粗利率は落ちると見ている。

連結/百万円
売上高
営業利益
経常利益
当期利益
09年3月期実績
141,078
3,140
2,879
1,610
10年3月期実績
140,486
6,884
7,020
3,666
11年3月期予想
135,000
3,400
3,400
1,700

 
 
戸田建設 堅調
市場環境が厳しいなか同社は、堅調な業績推移を示している。それも民間主体であり、営業の強さが一際目立つ。10年3月期の受注状況は、民間工事(国内)が2,869億円、官公庁工事(国内)が1,083億円となり、全体(海外含む)では3,965億円(建築3,263億円、土木701億円)と前期比7.1%減となっている。

連結/百万円
売上高
営業利益
経常利益
当期利益
09年3月期実績
465,893
4,302
5,780
2,817
10年3月期実績
475,055
6,408
7,724
3,175
11年3月期予想
467,000
7,100
8,200
4,000

 
 
淺沼組 主力の建築工事の落ち込み大
同社の受注額は、1,358億4千6百万円と前期比▲21.6%の減少。部門別では建築工事が1,145億50百万円(前期比▲21.9%減)、土木工事が212億95百万円(前期比▲19.7%減)で、その割合は建築84.3%、土木15.7%となっている。

連結/百万円
売上高
営業利益
経常利益
当期利益
09年3月期実績
181,874
973
570
273
10年3月期実績
154,888
1,550
1,009
484
11年3月期予想
147,500
1,050
500
200

 
 
[ 2010年5月18日 ]
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