三井不動産 3月期決算 動ぜず
同社の主力事業は、賃貸事業で546,7億62百万円の売上高を誇っているが、経営の動向は分譲事業により左右されることから分譲事業について。
同社の住宅分譲は、「パークコート赤坂ザ タワー」(東京都港区)や「パークシティ浜田山」(東京都杉並区)など大規模物件の竣工があったものの、前期に比し、販売戸数の減少や収益性の高い大規模物件の比率が減少したことによる利益率低下などにより減収減益。
投資用分譲案件は、「パークアクシス」シリーズ等の賃貸住宅資産の譲渡による損失計上やSPCからの分譲配当の減少。 以上、分譲事業の売上高は、3,920億円と前期比41億円の減収、営業利益は120億円と365億円の大幅減益。 分譲事業の棚卸資産の評価損額は197億円(うち個人顧客向け住宅分譲121億円、投資家向け分譲等76億円)。 個人顧客向け住宅分譲における3月期末の完成在庫は912戸(マンション872戸、戸建40戸)と、前期末の919戸(マンション826戸、戸建93戸)から若干減少としている。 マイペースでの分譲開発のようだが、販売価格や評価損が影を落としている。
連結/百万円 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 |
09年3月期実績 | 1,418,945 | 171,547 | 146,090 | 83,572 |
10年3月期実績 | 1,384,806 | 120,585 | 93,901 | 60,084 |
11年3月期予想 | 1,440,000 | 121,000 | 95,000 | 50,000 |
[ 2010年5月 6日 ]
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