コスモスイニシア／再建劇　債務免除益370億円　3月期決算

再建原資の骨子は、
① マンション管理業のコスモスライフ売却益(大和ハウス工業への売却)74億27百万円
② 金融機関からの債務免除益370億円

連結/百万円	売上高	営業利益	経常利益	当期利益
09年3月期実績	191,616	-18,207	-22,402	-88,088
10年3月期実績	169,995	-4,797	25,701	1,277
11年3月期予想	111,000	2,500	1,500	-700
10年3月期実績	総資産	純資産	自己資本	自己資本率
	105,734	14,011	14,011	13.3%
09年3月期実績	231,817	-45,183	-45,184	-19.5%
有利子負債　⇒	10/3期実績	58,621	(09/3期実績)	187,766

10/3月期決算は、たな卸資産評価損60億53 百万円(09/3期は、同評価損110億16百万円)を売上原価に計上、また販売用不動産の簿価切下げ額104億27百万円を含め、事業再生損失118億99百万円を特別損失計上している。

総資産の含まれる販売用不動産や仕掛不動産は、今回の処理で簿価が切り下げられているが、販売用不動産は87億77百万円、仕掛不動産は483億54百万円となっている。

なお、09/3期には販売用不動産の簿価切下げ額411億97百万円、固定資産の減損損失52億72百万円、海外事業撤退損失44億円に加え、早期退職費用14億92百万円や拠点統合に伴う移転費用3億82百万円等を含めた合計24億7百万円、総額532億77百万円を事業再生損失（特別損失）として計上、税効果会計に伴う繰延税金資産を大幅に取崩すことなどにより当期純損失880億88百万円を計上している。

同社の今後は、債務免除した金融機関が新たな開発資金を融資するのかにかかっている。

[ 2010年5月18日 ]