キーエンス/3月期決算 自己資本率94.7%
同社は工場を持たないメーカーとして知られているが、新製品の開発は世界をリード、前期もセーフティレーザスキャナ、3-Axisファイバレーザマーカ、2次元高速寸法測定器等の新製品を開発している。同社は前期を次のように分析している。
①日本: 景気の低迷が続き、企業の厳しい収益状況を背景に大幅に減少していた設備投資も、夏場以降は縮小ペースが鈍化した。こうしたなか、新商品の投入や営業体制の充実に努め、セグメント間の内部売上高を含む売上高は122,156百万円(前年同期比17.1%減)、営業利益は54,475百万円(前年同期比23.6%減)となった。
②北中米: 米国では、設備投資が減少する厳しい環境が続いたが、金融環境が落ち着きを取り戻すにつれ、景気に底打ち感が出てきた。円高の影響があった一方で、効率化にも努め、外部顧客に対する売上高は11,865百万円(前年同期比14.3%減)、営業利益は674百万円(前年同期比86.1%増)となった。
③その他: 中国をはじめアジアでは、年度後半にかけて景気持ち直しの動きが加速した。また欧州でも、景気に底打ちの動きが見られた。これら地域の合計では、外部顧客に対する売上高は24,303百万円(前年同期比15.5%減)、営業利益は787百万円(前年同期比255.8%増)となった。
なお、同社は前期1,361億円の売上高に対し、自己資本は5,422億円有している。
連結/百万円 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 |
09年3月期実績 | 165,328 | 73,371 | 72,439 | 41,996 |
10年3月期実績 | 136,177 | 55,658 | 59,527 | 37,695 |
11年3月期予想 | 175,000 | 83,500 | 86,500 | 52,000 |
[ 2010年5月10日 ]
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