アイコン 鹿島/建築現場でもICタグ管理

鹿島は、建築現場におけるプレキャストコンクリート(PCa)部材を管理するため、PCaに製造時にICタグを埋め込む。これまでPCaは、強度やサイズを記載した紙を貼ったり、マーキングして管理していたが、剥がれたり、消えたりして、その後の管理が強度などは見た目に判別できず手間取っていた。今回ICタグ埋め込みで、サイズが同じでも強度が違うなどの間違いも防止でき、迅速且つ適確に現場施工できる。

ビルに適用するPCa部材は、種類が多く、強度も異なり通常約200ピース以上に及ぶ。現場管理も施工中・施工後もICタグを読み取ることで正確な使用チェックもできる。
鹿島では、今後トレサビリティの向上をはかり、躯体を重視した100年ビルに対応できるようにするとしている。
なお、ICタグは直系22mm、112バイトであり、ハンディ読取機(PDA)で読み取る。

プレキャスト工法 は建築手法の一つ、事前に成形されたコンクリート部材(プレキャストコンクリート)を工場生産、その部材を建設現場に運び込んでつなぎ合わせる工法。
コンクリートの部材は、製作や搬入の都合、現地での作業性や施工規模に合わせて大きさを決定する。プレキャスト工法の利点は、季節や天候・職人の技量(腕)などの外的要因によって左右されるコンクリート養生(現場生コン打ち)が、工場での理想的な養生環境で行えるため、高品質・高強度のコンクリート部材を安定して製作できることにある。
 

[ 2010年5月25日 ]
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