長谷工コーポレーション/3月期 今期は増収増益予想
同社のビジネスモデルの基本は、同社が開発用に取得した物件に分譲マンションの企画を立て、この指とまれ方式により分譲マンション屋を集め、それらの分譲マンションを組織したJVに土地を売却、建築するというもの。そのためこれまでゼネコンが行っていた建築条件付でのデベロッパーへの販売と全く異なり利益率が高い。また売れ残りリスクや在庫の評価損リスクも当然負わない(取得土地の評価損リスクはある)。大規模マンションを計画することにより、事業主体のJVに大手も引き入れ、建築リスクもなくしている。
連結/百万円 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 |
09年3月期実績 | 505,500 | 15,574 | 12,444 | -7,596 |
10年3月期実績 | 420,382 | 17,118 | 14,165 | 5,814 |
11年3月期予想 | 470,000 | 25,300 | 20,000 | 10,000 |
こうしたビジネスモデルは、スポンサーとなる金融機関(りそな)あっての事業であろうが、デベロッパーは、自社開発より利益率は落ちるものの、リスクは自主開発でもあり、販売だけに力を入れるだけでよく、その指に多くのデベロッパーが集まっている。しかし、当ビジネスモデルはデベロッパーにとって麻薬のようなものでもある。
[ 2010年5月15日 ]
モバイル向けURL http://n-seikei.jp/mobile/