三菱マテリアル四日市工場/工場停止の損害額 純益で20億円
同社は、三重県から高圧ガス保安法に違反で4月、設備の使用停止命令を受けていたが、その損害額が明らかになった。同社によると、売上高で53 億円、経常利益で13 億円、純利益で30 億円の損害が生じるとしている(同工場は、多結晶シリコン生産能力 1,000トン/年)。7月から順次生産開始するようであるが、操業停止以前の生産に回復するのは10月以降という。
なお、同社は以上のように発表しているが、まだ三重県の許可は取得していない。取得と同時に発表すべきではなかろうか?
三重県が指摘した高圧ガス保安法違反は、三菱マテリアル四日市工場の中間製品であるトリクロロシランを取り扱う設備の一部について、高圧ガス保安法に基づく必要な許可を受けていなかった違反行為。
日本を代表する企業が、法律違反するとは由々しき問題であるが、原因は設備導入時における各種チェック機能が働いていなかったか、もしくは軽んじたかであろう。それにしても代償は大きく、責任問題も浮上しよう。
今回の事件は、タレ込み情報により発覚したものと思われる。
[ 2010年6月22日 ]
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