アイコン iPhone&アンドロイドの戦い本格化へ

Iphone日本でもグーグルのアンドロイド搭載型携帯電話が多くなってきているが、まだiPhoneの優位性は変わらない。しかし、講談社が携帯端末「iPhone(アイフォーン)」向けに製作・販売していたグラビアアイドルの電子写真集について、販売サイトを運営する米アップルが理由を明らかにせず配信を停止。講談社は「強い影響力を持つ配信メディアだけに、審査基準を明らかにすべきだ」としている。またボイジャーも提供した漫画書籍の一部で掲載を拒否される事態になっている。しかし、こうした動きは世界で生じており、ソフト開発者が嫌気してアンドロイドに乗り換える事態となっているのである。

その結果市場調査会社NPDの統計では、2010年第1四半期のアンドロイド搭載携帯の売り上げがiPhoneを上回っており、米国内の市場シェアもiPhoneOSの21%に対し、アンドロイドは28%と逆転している。
アンドロイドの快進撃にiPhoneのこうした閉鎖性が指摘されているのである。iPhoneOSがフリーライセンスではないことやアドビのフラッシュをiPhoneに使用することを禁じているためもあるが、講談社の例にもあるように一方的な削除など強引な運営手法にソフト開発技術者が敬遠しだしている点が指摘されている。

パソコン市場ではオープンソースライセンスのマイクロソフトOSの台頭に、ジリ貧に陥ったアップルを放追されたスティーブ・ジョブスであるが、再登場して、2001年の携帯音楽プレーヤーのiPodを投入して大成功を納め、iPhoneで携帯電話に革命をもたらし、新たに電子書籍iPadを投入して行列を演出している。
その結果、5月26日アップルの時価総額が、2,213億ドル(20兆35百億円/92円換算)と、経営危機に追い込んだライバルのマイクロソフトの2,193億ドル(20兆17百億円/同)を上回った。しかし、2010年がアップルの頂点になる可能性もある。
第3位はシスコシステムズの1,310億ドル、4位グーグル1,159億ドル、5位インテル1,143億ドルとなっている。
アップルの事例にもあるように、この世界は既にグローバル化してしまっている世界であり、基本ソフトなど自社開発品が大ヒットすればそれだけで、強大なマーケットを支配できる。しかし、奢れる者久しからずである。
グーグルのアンドロイドOSはオープンソースライセンスであり、このままではアップルが2度目の轍を踏む可能性を秘めている。
 

[ 2010年6月 3日 ]
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