アイコン 新出光/大牟田エコタウンでバイオマス水素生産へ

九州№1のガソリンスタンドである新出光(IDEX、福岡市)は2日、木質バイオマスをガス化して水素を製造する商用プラントを大牟田エコタウン内に建設すると発表し、大牟田市との正式調印を行った。
当ガス化プラントには、水素精製装置と充填装置が併設されており、1日7,200㎥の高純度水素を作り出す。

ガス化に用いる熱の媒体を上から下に重力で落とすというプラントの特性から、プラントの形状は30mを超える高さの塔のような形となり、その形などから「ブルータワー」と呼ばれている。プラントの敷地内には、原料のストックヤード、プラント本体、水素精製装置と水素充填装置、水素の運搬車の駐車スペース、管理棟などが配置され、総面積およそ9000㎡を予定。
当事業は、農水省が募集した助成事業(「地域資源利用型産業創出緊急対策事業」の高効率バイオマス変換施設の実証)、平成22年2月25日正式に助成金交付が決定されました。
この事業の核となる㈱日本計画機構の「ブルータワー技術」が先進的と認められたもので、プラント設備整備費用(イニシャルコスト)のうち3分の2が助成される。木質バイオマスを使った商用のガス化および水素製造設備は世界で初めて。㈱イデックスエコエナジーで製造したバイオ水素は全量を㈱新出光が買い取り、工業用水素などとして各ユーザーに販売する予定。また、燃料電池自動車や家庭用燃料電池などの将来の水素社会に向けて、カーボンフリーに近いこのバイオ水素の供給を目指す。
 

[ 2010年6月14日 ]
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