アイコン 大和システム/ADRは認定されたが金融機関1行応ぜず

大和システムは、三井住友銀行が短期間に開発用の巨額貸付を行い、こうした事態に陥ったことから、その責任は三井住友銀行が被るべきだとばかり、大和システムの取引の金融機関の1行がテーブルに着かず、その1行に対して、同社は特定調整を申立てるという。そのため6月14日開催した債権者会議は全行の足並みが揃わず、6月21日に再度「続会」を開催するとしている。

これまでの金融機関の債務免除では、メイン銀行がその責任を果たすべきであるとか、責任比重を大きくすべきであるとか水面下の動きがあった。しかし、今では、認定された第3者機関によりADRの再建が牛耳・采配され、金融機関も面白くなくなっている。今回テーブルに着かなかった1行が、三井住友銀行や大和システムに対して、抵抗できるかは別問題にしても、やりたい放題の開発を続け、ごめんなさいの一言で誰も責任を取らないADRによる債務免除やDESは如何なものかと思われる。しいて責任はといえば、人員削減などで社員や契約社員が犠牲にさせられることぐらいである。社会正義はどこにあるのか悩む。
金融機関からも大きな債務カットを受け、事業再建できるとしたら、資金繰りの厳しいすべての企業まとめてADRを申請して、借金を棒引きしてくれたら倒産企業0の日も近くなるというものである。 
 

[ 2010年6月15日 ]
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