アイコン 丸和 継続企業の前提に重要な疑義 重大局面 ・・の危険性も

同社は、2011年1月期の第①四半期に4億6百万円の当期赤字を露呈。また、金融機関に対して借入約定における財務制限条項に一部抵触する事態も発生(当該事象について期限の利益喪失の権利行使をしない旨、取引金融機関から同意を得ている)している。
また金融機関に対して、借入金の株式化(DES)を申し入れており、重大局面下にある。
同社は、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況が当第1四半期連結会計期間末現在存在しているとし、現在、親会社である㈱ユアーズとともに、取引金融機関等からの金融債務のリストラクチャリングを含む本格的な金融支援を受けるべく、取引金融機関等との協議・調整を開始している。

具体的内容は、
     事業面において、
(a) 更なる不採算店舗の撤退等(具体的店舗名等については確定次第速やかに公表)、
(b) グループ全体における新規出店、既存店舗投資の積極化、店舗フォーマットのモデル統一、
(c) 会社規模に見合った費用構造への転換やグループ全体での効率経営の一層の追求等の諸施策を行うことにより改善する。
     財務面は、
(a) 上記事業改善による損益構造の改善、
(b) 取引金融機関に対して金融債務のデット・エクイティ・スワップも含めた抜本的な金融債務のリストラクチャリング、
(c) 主力金融機関等からの運転資金融資枠の設定等によって、安定化を目指していくとしている。
こうした対策が金融機関や経営上で実れば、再建の見通しが立とうが、同社は現在非常に厳しい重大局面に至っている。
石原商事の怨霊が取り付いてしまったようだ。石原商事の購入を、金融機関が持ち込んだとしたら、馬鹿者金融機関である。自社だけの判断で購入していたら救いようがない。
 
<丸和 第①四半期の状況>
連結/百万
売上高
営業利益
経常利益
当期利益
10年1月期第①四半期
9,255
-143
-208
-214
11年1月期第①四半期
8,320
-62
-171
-406
11年1月期予想
36,000
120
-250
-350
10年1月期実績
37,780
-110
-457
-2,743
11年1月期第①四半期
総資産
純資産
自己資本
自己資本率
 
23,178
754
754
3.3%
有利子負債:10年1月期 128億51百万円。
取引先は、同社の金融機関(今の金融機関は積極的には破綻させられない・モラトリアム)の動きを最大限注視していく必要があろう。
 
2010年1月期末の借入状況>丸和
借入先
借入残高/千円
西日本シティ銀行6,362,950
6,362,950
みずほ銀行
1,968,225
商工組合中央金庫
1,775,495
三井住友銀行
1,201,567
日本政策投資銀行
104,000
熊本ファミリー銀行
56,250
伊予銀行
45,000
 
丸和の主要株主  平成22年1月31日現在
 
氏名又は名称
所有株式数/千株
割合(%)
株式会社ユアーズ
16,460
66.47
オリックス株式会社
710
2.86
丸和取引先持株会
684
2.76
株式会社フラグシップ
508
2.05
西日本シティ銀行
406
1.63
みずほ銀行
370
1.49
株式会社菱食
341
1.37
東洋水産株式会社
305
1.23
吉田氏
257
1.03
セコム損害保険
250
1.00
20,291
81.95
 
 
[ 2010年6月15日 ]
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