アイコン 警視庁 SFCGの民事再生法違反容疑で大島ら関係者を立件へ

警視庁捜査2課は16日、民事再生法違反(詐欺再生)容疑で、大島健伸元会長(62)と長男(33)ら4人に任意同行を求め取り調べを開始した。当然逮捕となろう。
 破産管財人によると、SFCGは08年9月から09年2月にかけ、簿価で約2,670億円相当の資産を元会長の親族企業などに譲渡。捜査2課は既に元会長宅や関連会社などを家宅捜索しており、押収した資料を分析し、不透明な資産移転の全容を解明する。

企業貸付でやりたい放題していた商工ファンド、腎臓売れ事件などにより国会で参考人招致され、信用低下を免れるためSFCGに商号変更、国内の金融機関がそうした事情から回収にかかると、慶大卒の元三井物産ニューヨーク支店勤務社員の大島は、外資金融機関から融資を引き出し(当時、小泉の金融グローバル化で外資参入)、事業を逆に拡大させた。その後豊富な資金を基に企業買収や不動産購入を活発化させてきたが、07年7月サブプライムローン問題が米国で発生、融資していた米金融機関が一斉に融資金を引き揚げはじめ、SFCGは運転資金が枯渇して09年2月民事再生法の適用申請して破綻(その後破産)に至った。
その破綻に至る過程で400億円ともいわれる担保に入れていた債権(企業貸付分や関係社の売掛金・株式など)を第3者に再譲渡(二重譲渡)したり、また何百億円とも言われる不動産を一族にタダ同然に売却したりして資産隠しを実行、価値ある資産をカラカラにして民事再生を申請していた。

日本振興銀行などから資金調達するために提供していた担保提供(企業貸付分や売掛金・株式など)していた債権なり物件を2重提供していたことが破綻後発覚、キリキリ舞になった日本振興銀行木村が、契約書を基に回収しまくり、SFCGの残党の上場企業と最近まで揉めていたことは周知の通りである。
(また、日本振興銀行が出資法違反容疑で捜査の手が入っているが、当時お金に困ったSFCGが、日本振興銀行から資金を融資してもらうため、裏金利(総金利は40%とも)を支払っている。そのやり取りのメールを日本振興銀行の木村らはサーバーから消し込み、関係書類も隠したとされている)
大島は、08年6月頃からバタバタ潰す段取りを取っており、破綻までの過去1年間の資産の動きをすべてチェックすれば、すべて出てくる。どうせ財務帳簿類や裏帳簿類はすべて燃やしてしまっていると思われるが、謄本類や銀行における資金の動き、相手先の取引関係書類は残っており、大島本人や相手先を徹底的にいたぶることで、隠し財産や資金も仰山出て、如何にあくどいことをしていたかも表面化しよう。

監査法人は07年7月期と中間期の08年1月に監査しており、過去の分も含め、まだ膨大な監査資料を有しているはずである。警視庁は監査法人にも協力要請すべきであろう。
破産管財人は、不当利得返還請求が2500億円きているが、財産は60億円しかないという。デタラメ三昧である。
SFCGの監査法人:みすず監査法人中井・加賀美公認会計士及び明誠監査法人武田・西谷公認会計士。

大島含めた一族は、資金を既に海の向こうに渡らせ、今ではスイス銀行などに暖かく眠らせているのであろう。大島が創業した当初の資金スポンサーは、新宿ソープランド街の超大物であった。
 

[ 2010年6月16日 ]
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