アイコン 進化する建設シリーズ⑫  竹中工務店/CO230%削減工場を完成さす

空調廃熱を製品予熱に利用する工場空調・生産設備一体化システムでCO2約30%削減
~工場冷房・製品冷却に地下水をカスケード利用することで削減に寄与~


竹中工務店は、地下水のみで工場施設内の冷房と製造過程における製品の冷却をまかない、冷房・冷却時に生じる空調の廃熱を製品の予熱に転換する冷熱源が不要なシステムを、2010年6月に富士山の麓に広がる国立公園内に竣工したミネラルウォーター製造工場「富士の湧水第3工場」に初適用。工場の空調設備と生産設備を一体として考え、互いに熱交換をする本システムでは、建物全体を冷房した空調用地下水をもう一度自動倉庫内の製品冷却等に段階的に利用(カスケード利用)することで、より高い温度の廃熱温水を得て高効率に製品予熱を行うと共に地下水使用量を削減。
本工場は、恵まれた地下水と本システムなどを採用することで、採用しなかった場合に比べて、CO2排出量を工場全体で約30%、(建物設備では約90%、生産設備では約17%)削減できた。建築物の環境性能評価CASBEEにおいて、最高ランクの「S」評価を認証取得予定。

岩谷産業の子会社である富士の湧水㈱が使用する工場
 
工場概要
建物名称
富士の湧水第3工場
建築主
岩谷産業
建築地
山梨県富士吉田市上吉田
建物用途
食品工場(ミネラルウォーター製造)
建築面積
2,045m²
延床面積
6,303m²
階数・構造
3階・S造
工期
2009年10月~2010年6月
こうした建物は、国が25%削減達成へ向け即表彰すべきである。
[ 2010年7月13日 ]
モバイル
モバイル向けURL http://n-seikei.jp/mobile/
この記事を見た人は以下も見ています(進化する建築、)
スポンサードリンク