アイコン 井筒屋 奇跡の業績回復に近づくか? 第一四半期大幅利益回復

同社は、本年4月「井筒屋グループ中期3ヵ年経営計画」を策定して推進している。より一層厳しさが予想される各店舗の競合状況の変化をふまえ、売上高の減少が継続しても、安定的に利益を計上できる収益構造に転換、効率的な百貨店モデルの構築をめざすべく、コスト構造を改革、店舗戦略の見直し、収益構造の転換を行っている。また「お客様第一主義」を基本として、品揃えの強化を進めるとともに、販売サービスの向上をはかり、ライフスタイルや環境の変化への対応力強化に取り組んでいる。

本店は、本年4月に新世代ミセスに対応したカジュアルファッションを低価格で提案する「アンソレイユ」をオープン、紳士服も九州各百貨店との共同企画によるオリジナル商材を発表した。また、5月には本店、黒崎店共同で大リサイクルキャンペーンを開催するなど、新たな取り組みを実施した。
コレット(旧そごう跡)は、ヤングをターゲットにしたブランドを順次導入するなど本店との商品差別化策を引き続き推進している。
山口店(山口銀行から抱えさせられた)は、昨年導入した現金専用カード「きららカード」の会員獲得をすすめ、顧客との関係強化をすすめている。
グループ全体では、顧客基盤の強化を図るため、当社ハウスカードであるウィズカードの会員獲得を強力に推進するとともに、分割払いによるお買い物にもポイントを付与するなどサービスの向上に努めた。
 その結果、第1四半期連結会計期間における当社グループの業績は、売上高は前年を下回る216億57百万円となったものの、大幅なコスト削減をはじめとした収益構造の転換により、営業利益6億40百万円、経常利益4億32百万円、四半期純利益4億51百万円と大幅に前年同期より利益が改善したとしている。

連結/百万
売上高
営業利益
経常利益
当期利益
10年2月期第①四半期
23,697
-140
-65
-434
11年2月期第①四半期
21,657
640
432
451
11年2月期予想
85,900
2,600
1,950
1,450
10年2月期実績
96,709
724
277
-3,308

[ 2010年7月 6日 ]
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