綱世渡り続く「原弘産」/第①四半期 42億円の当期利益計上
同社は、再度社債の繰上償還を行い、支払カット、カット分を特別利益に計上して、債務超過を免れてきている。第①四半期にも社債の繰上償還を行い、債務免除益21億2千5百万円を計上、社債の一部買取消却により社債償還益21億2千5百万円等の特別利益44億3千6百万円を計上して、当期利益42億49百万円を計上している。
ここまで持ちこたえられるのは、野村證券の適切なるアドバイスの下、周到な計算によろう。ここまで来れば会社も持ちこたえようが、社債権者からは膨大な債務免除を受けたことになる。
不良債権処理時代には、金融機関により、多くの上場ゼネコンが債務免除を受け、今日があるが、同社の場合は、金融機関ではなく、社債権者による債務免除によるものであり、違いはない。
連結/百万円 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期利益 |
10年2月期第①四半期 | 7,037 | -2,370 | -2,578 | -5,461 |
11年2月期第①四半期 | 1,834 | -88 | -183 | 4,249 |
11年2月期予想 | 10,790 | 1,350 | 909 | 5,200 |
11年2月期第①四半期 | 総資産 | 純資産 | 自己資本 | 自己資本率 |
17,779 | -1,223 | -1,224 | -6.9% |
[ 2010年7月15日 ]
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