長谷工／奥様お気に入りの間取りや家具を提案

長谷工は８日、自社で設計・施工する新築分譲マンション向けに、主婦に配慮して家事がしやすい間取りや家具などを提案する新商品「ミセスマインド」を開発したと発表。　
分譲マンション購入者は、収納、間取り、設備機器などの約６０項目について、約１８０のアイテムから気に入ったものを自由選択できる。生活の多様化に対応することで、マンション需要の掘り起こしを図る。
マンションは基本的に、四角い空間であり、建設工程の配管の関係で、風呂・洗面・トイレ・キッチンの場所は、制約を受ける。しかし、その他は、自由な間取りが基本的にはいくらでも可能である。

これまでのマンションは、いくつかのパターンを用意して、如何ですかというものであった。しかし、販売開始から一定期間でも、こうした自由プランが可能となれば、購入者からも喜ばれ、早期販売にも役立つものと思われる。また、今回の提案のようにコーディネイトされた家具も提案できれば、売上と利益にも貢献するものとなる。

戸建の注文住宅のシリーズ物は、１アイテムにつき、100～200にパターン化されており、お客のニーズがいずれかのパターンに納まるようになっている。そうしたことから設計コストを下げ、短納期の建築でコストを下げることが可能となっている。

デベさん・ゼネコンさんへ
こうした自由設計は、内装の骨組みを施工する大工側からすれば、これまでは同じパターンで上階へ上っていくことから、慣れにより施行スピードが早くなり、単価安が進むなかでもかろうじてやってこれた。しかし、１部屋ごとに設計が異なれば、大工は施工に時間がかかり、これまでの単価では非常に難しくなる。若い大工さんが育つ環境も必要であり、価格的にはそれなりの大工工賃が必要となる。若い大工さんが育たなければ、デベさんもゼネコンさんも近い将来、大工さん不足という非常に困った問題が生じることになる。

以上、よろしくお願いします。

[ 2010年9月 9日 ]