筑水キャニコム/四輪電動バイク『おでかけですカー』快調
筑水キャニコムは、農作業用や土木建設用運搬車のメーカーであるが、これまでいろいろな運搬車を開発してきたが、その実力のほどは多くの実績を有していることからも伺える。
同社が開発する製品のネーミングがとにかく面白い。「草刈機 まさお」、「ブッシュカッタージョージ」、「ヒラリー」、「芝耕作」、「伝導よしみ」、「立ち乗り ひろし」、「軽井枝夫人」、「ついてくるか~い」などなど。何れも同社製品の農作業用・土木建設用・林業用運搬車・草刈作業車についている名前である。
その筑水キャニコムが、四輪電動バイク『おでかけですカー』を開発して販売開始した。
開発は、お年寄りから「足代わりになる気軽な乗り物がほしい」という要望があってのこと。
同社では、特に開発に当って安全面に力を入れたとしている。四輪にしたのも、それが理由、高齢者でも安定した走行ができ、着座しないと始動しない仕組みにもなっている。さらにブレーキには本格的な四輪ディスクブレーキを採用。一度ブレーキをかけて停止すると、後輪のブレーキは停止状態を保持。もう一度アクセルを回すと、自動的に解除するようになっている。スピードも高齢者向けに抑え、最高速は22km/h。
同社は不安定な路面での走行や登坂力が必要な乗用農作業車など、これまで多くの製品開発技術を有しており、それらの技術を結集して今回の四輪電動バイク「おでかけですカー」の開発を行っている。
家庭用コンセントで8時間充電により40kmの連続走行が可能。価格を抑えるため鉛電池を使用しているが、将来的にはリチウムイオン電池のものも投入予定であり、走行距離を大きく伸ばせることになる。
販売価格は約40万円、同社では年間販売3,000台を目標としている。既に高齢者の方々や遊園地などからの問い合わせや注文が多く舞い込んできているとのことであった。また延長戦上のEV車開発はしないとのこと。
これまでの高齢者用の乗用カート(最高速6キロ)とは、乗り心地やスピードなど一味も二味も違っている。
㈱筑水キャニコム(電話番号:0943-75-2195、本社:福岡県うきは市、設立:1955年12月、資本金:3億4,740万円、年商:約50億円、東京始め全国各地に営業センターあり)
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