アイコン JFE/800トン/日の大型のストーカ型焼却炉受注

JFEエンジニアリングは、上海市にて施設規模800t/日(400t×2炉)の大型ストーカ式ごみ焼却炉を受注した。同社の中国向けごみ焼却炉としては、青島市に引続き2件目の受注。
当焼却炉は、上海市の都市ごみ処理事業権を持つ上海環境集団が設立した特定目的会社が建設するもので、当社は設計、主要機器の供給および据付時のスーパーバイザー派遣を請け負う。竣工は2012年8月を予定。

当案件は、同社が現在青島市で建設中のごみ焼却炉でのエンジニアリング能力と同社の持つトップレベルのダイオキシンや窒素酸化物(NOX)低減技術が高く評価され、受注に至った。同社は、今後拡大が予想される中国の都市ごみ処理の市場において、ごみ焼却炉、バイオガス発電システム及びリサイクルシステムをはじめとした、さまざまな都市環境プラントを幅広く提案し、幅広く営業展開を図っていくとしている。
 中国では、生活ごみの処分は埋立てが主流であり、周辺環境の汚染や最終処分場の逼迫といった問題が深刻化している。この対策として中国政府は、焼却処理による無害化・減容化の推進のため、来年から始まる第12次5ヵ年計画期間中において、毎年20ヶ所以上のごみ焼却炉の建設を計画、環境産業全体で総額40兆円の投資を行うことが決定されている。

工事概要
 1.発注者:上海金山バイオマックスグリーンエナジー有限公司
         (上海環境集団有限公司100%出資のSPC)
 2.工事名:上海金山永久生活ごみ処理工場プロジェクト
 3.工事場所:中国上海市金山区内
 4.工事概要:基本設計、主要機器の供給及び据付、試運転指導
 5.契約納期:2012年8月


日本では、バブル崩壊の景気対策の公共投資として、環境問題であるダイオキシン問題が大きく取り上げられ、その後大型ゴミ焼却炉が全国各地に建設されてきた。ある地では大きすぎて燃やすものがなく重油を購入していた話まであり、煙突から建屋まで全体を豪華にペインティングした施設まである。談合の巣窟事業ともされてきた。また完成しても機能せず改修工事に新たな資金を投入している愚かな宮崎市という自治体まで存在する。
このような金余り?の異常な投資を続けてきた結果、900兆を超える借金だけが日本には残っている。
こうしたことから日本での建設予定地はほぼなくなり、海外にでも行かない限り当事業の市場は限られたものとなっている。
今回、ダイオキシンや硫黄分を黄砂や酸性雨として日本に撒き散らす中国の煤煙を日本の最高レベルの環境基準を満たした焼却炉が、JFEの営業努力により中国にまた入ることになった。まずはJFEに拍手。パチッパチッパチ。

ストーカ型焼却炉 

[ 2010年11月25日 ]
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