アイコン ウェッジH/監査法人 監査報告不表明

同社の監査法人である会計監査人 ビーエー東京監査法人は、「同社の一部の海外連結子会社において、重要な評価手続ができなかった。同社は当該評価範囲の制約による影響により、財務報告に係る内部統制の評価結果を表明できないと判断しており、監査手続の実施への影響が重要であることにより、当監査法人は㈱ウェッジホールディングスの平成22 年9月30 日現在の財務報告に係る内部統制について、内部統制報告書に対する意見表明のための合理的な基礎を得ることが出来なかった。」として監査法人は不表明とした。

同社は、タイのオートバイリースが牽引役を果たしており、同社の監査法人が監査不表明とすれば、致命傷になる可能性もある。
同社は、こうした海外子会社に対しては、海外の監査法人に監査してもらっており、問題ないとしているが、日本の監査法人が監査表明しなければ、上場の死活問題となる。

なお、同社は、財務諸表の監査報告書における監査意見として、「無限定適正意見であります。」とリリースしているが、財務諸表の根幹をなす、連結子会社の評価ができないならば、何か矛盾しているようだが・・・。

同社は、「重要な評価手続を実施できませんでしたが、現地法に対応した財務報告の内容については、海外連結子会社の監査を実施している監査法人であるErnst & Young(世界の4大監査法人ともいわれている) からは適正意見を得ており、連結財務諸表及び財務諸表に及ぼす影響はありません。」とも記載している。

現在の同社の経営は、APFグループであり、昭和H(昭和ゴム)とともに、目が離せない状況になりつつある。

[ 2010年12月24日 ]
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