アイコン タマホームへの取材

同社は、今期(2011年5月期)の予定は、年間棟数1万棟、売上高1,700億円以上を計画しており、今期の受注棟数は昨年ベースより10%以上多く推移しており、年間1万戸の達成も実現でき、少し上乗せできそうだとしている。また、売上高も1,700億円(前期1,537億円)のクリアーは間違いないだろうとしている。
中部地区を中心に営業店舗も増加しており、また他社さん同様、各店舗も増加しているとのことであった。

同社が、川崎で販売していた分譲マンションは完売、現在二子玉川の物件(2011年3月竣工予定、36戸)を販売中、順調に販売は推移しているとのことであった。当該のマンションは小型の36戸の分譲マンションであるが、清水建設が施工しており、買い手も安心感があるのだろう。福岡では子会社のTH建設が、外部から受注した大型マンションの工事も行っているが・・・。
海外については、以前からシンガポールに子会社を持っており、東南アジアの情報収集基地として機能させている。今は、以前とは異なり、投資するにしてもより慎重に行う体制下にあるとのことであった。
前期決算では、28億円の赤字を露呈していたが、そのうち10億円は翌期の子会社吸収に伴う株式等の償却に対応して引当金を積んだもの。本体のタマホームが子会社のタマディベロップメント(以前買収した分譲マンション業者を社名変更した会社)とタマソリューションズおよびタマホーム建築研究所を6月1日付けで吸収合併している。
なお、連結決算はしているが、非開示とのことであった。

今は、外部取締役も入れた役員会が、重要事項の決定をはかっているとしており、以前よりちゃんとなっているようである。前期の決算でイケイケドンドンの玉木社長も今のところ萎えているようである。元気が良すぎたことからちょうど良い程度であろう。

別記事<住宅メーカーの営業マンはオプションへ誘導する>
同社の建物は金額的には、コストパフォーマンスに非常に優れた家である。しかし、建てる工務が受け持つ棟数は非常に多く、また協力業者も低単価で請け負っているという現実がある。
建築する場合は、週1回お茶でも出したら、クレームを付ける発生件数もずぅっと減ると思われる。昔は施主が毎日お茶を差し入れていた。タマホームは一切不必要としているようだが、気は心である。時間があればお勧めしたい。

住宅の大手メーカーで、材質・品質とも優れているのは、積水のシャーウッドシリーズ、住林、一条あたりと思われる。しかし、積水シャーウッドも住友も高い。
ミサワの営業マンが、以前、坪単価45万~50万円に設定されている家を売る場合、坪単価を70万円~80万円にするのが営業マンの腕の見せ所と話をしていた。もちろん、オプションに変更させることによってである。
家を建てる人は、オプション攻勢に合わないような家そのものを選んだ方が結果的には安上がりかもしれない。予算が限定されているならば、住めば都で、オプションの誘いに乗らないこと。
 

[ 2010年12月15日 ]
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