スリープログループ/内部統制報告書に対する意見表明せず
同社は、IT軸の営業支援、PC導入、工事、運用のBPO(受託と派遣)及びアビバ買収のPC教室を柱としている。また、同社は日本振興銀行の甘い罠にかかり、同行破綻後はそれを隠ぺい工作した前代表の不正行為が明らかになっていた。
三優監査法人は、同社の内部統制報告書に対する意見を表明しない旨、次の通り説明している。
スリープログループ㈱は、内部統制報告書に記載のとおり、平成22年11年18日開催の取締役会において前代表取締役による不正行為の摘発とそれに続く第三者調査委員会の調査により、当該不正行為による不適切な会計処理が判明した。
詳細な事実が判明したのは当連結会計年度末日以降相当期間経過した後であったため、会社は、当初計画していた業務プロセスの評価手続は実施できたものの、全社的な内部統制及び全社的な観点で評価する決算・財務報告プロセスに重要な欠陥が存在するが、時間的制約から必要と判断した評価範囲についての評価手続を改めて実施することができず、財務報告に係る内部統制についての最終的な評価結果を表明していない。このため、当監査法人は、スリープログループ㈱の平成22年10月31日現在の財務報告に係る内部統制について、内部統制報告書に対する意見表明のための合理的な基礎を得ることができなかった。
当監査法人は、内部統制報告書において評価範囲の制約とされた当該内部統制の財務報告に与える影響の重要性に鑑み、スリープログループ㈱の平成22年10月31日現在の財務報告に係る内部統制の有効性についての結論を表明していない内部統制報告書に対する意見を表明しない。
なお、同社は10月決算につき、財務諸表の監査報告書は、無限定適正意見となっております。
決算期 | 08年10月期 | 09年10月期 | 10年10月期 | 11年10月期予 |
売上高 | 10,855 | 10,028 | 13,592 | 14,500 |
営業利益 | 192 | 10 | 205 | 120 |
経常利益 | 228 | 35 | 144 | 100 |
当期利益 | 82 | -493 | -635 | 20 |
自己資本 | 1,613 | 986 | 372 | |
自己資本率 | 37.3% | 24.6% | 5.6% |
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