アイコン 福井銀行/企業再生支援機構を介して芝政観光開発㈱を救済 芝政ワールド

福井銀行は、芝政観光開発㈱は県内を代表する観光施設であり、県外客の誘致という面で長年にわたり地域経済に大きく貢献しており、同社の事業を支援することは地元の観光産業、ひいては福井県の観光産業の安定と発展に大きく寄与するものと考えているとしている。
これまで同行は芝政観光開発㈱に人を送り込み、再建を試みていたが失敗に終わり、芝政観光開発㈱の経営状態は破綻状態であり、抜本的な再建策を㈱企業再生支援機構に委ねた。

このたび、㈱企業再生支援機構から、経営状態と再建が可能な道筋を立ててもらった。
その結果、㈱企業再生支援機構から、芝政観光開発㈱を会社分割し、同行の旧、芝政観光開発㈱に対する貸付金を全額債務免除し、その金利分に関わるところを新会社の芝政観光㈱(企業再生支援機構が100%出資)に貸し付けるという再建策が示され、同行は同意することに決定した。
これで、芝政観光㈱が経営する芝政ワールドは、今後とも経営が承継されることになった。

旧芝政観光開発㈱に対する債権放棄額(債権免除額)128億70百万円、
新芝政観光㈱に対する貸付額4億円(金利分を貸付金として引き継がせる)とする。
旧芝政観光開発㈱は、今後会社整理し解散させる。

 コメント:福井銀行もいくら県内の観光施設といっても良くぞ私的企業の芝政ワールドに対して128億円も貸し込んだものである。
同行は、その貸付債権を㈱企業再生支援機構を介することで、無税で債権処理できるように道筋を作ったまでのことである。
  同行にとっては、既にその殆どの額を引当金計上しており、決算上は痛くも痒くもないと思われる。こうした経緯から芝政観光開発㈱の経営陣から取得しているものと思われる連帯保証(債権)も放棄されることになる。
 一連の作業は、芝政ワールドにとっては最善策であろうが、福井銀行の債権放棄に至る同行の経営責任は、別途問われるものでなければならないものと思われる。

芝政ワールド 

[ 2011年3月 4日 ]
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