同社関係者は、先週開催された「第23回日本アレルギー学会」で同品に関するアレルギー発症の症例が報告されたため、自主回収に踏み切ったとしているが、当該の製品は昨年の12月7日までに出荷された分であり、その時までに既にアレルギー問題を知っていたか何か生じていた可能性が高い。それ故、12月8日出荷分からは、アレルギー問題が生じない成分の石鹸を出荷している。お客様センター（コールセンター）で、多くの顧客と電話をやり取りしており、センターで当問題が報告されていたと思うのが自然ではなかろうか。
悠香の場合は、昨年5月～12月までの分であり、肌に敏感な顧客の女性も多く、その品質の変化に気付いて報告していたと思われる。

同社が厚労省に提出した報告書の中に、『「茶のしずく石鹸」使用していた顧客が、小麦アレルギーとなり、その後に、小麦含有食品を摂取した後に運動して息苦しさやじんましんなどのアレルギー症状（運動誘発性アレルギー）を呈するなど、アレルギー発現例が、これまでに６７例報告されています。
昨年１０月以降、このようなアレルギーの発現について、弊社ホームページおよびダイレクトメールなどによる注意喚起並びに返品交換のお知らせを行って参りました。』としている。
ちゃんと知っていて、医薬部外品という薬事法に基づく製品であるにもかかわらず、これまで厚労省に報告していなかったのが現実のようである。また学会で公に報告されたことからの回収するとは、消費者も厚労省も消費者庁もなめられたものである。

それにしてもよく売れている。その証拠に悠香の場合、昨年5月23日～12月7日までの出荷分計7,253,722個が対象とされ、年商300億円も伊達ではない。自社回収対象総数石鹸個数はフェニックス分も含めて39,051,286個となっている。