アイコン 日本タングステン(上場、福岡市)/『超高輝度LED用放熱基板』開発

同社は、新開発の特殊セラミックスで、業界初の高放熱性と高反射率の両立を実現したと発表した。
同社は、放熱性と光反射率に優れる『超高輝度LED用放熱基板』を開発。独自の技術で弾性変形可能な特殊セラミックスを金属基板と複合化し、高温高湿などの苛酷な環境に耐える基板とし、特に超高輝度LEDおよび紫外光LEDを実装する場合に最適。

粉末冶金技術をベースに、レアメタル・超硬合金・セラミックスならびにそれらの精密加工品の製造販売を行なっており、金属材料とセラミックス材料を複合化して商品化する各種のノウハウを有している。
今回その技術を応用し、AlNの約2倍の熱伝導率を有する安価な銅合金上に、弾性変形可能で、耐熱性・耐紫外線性・反射率・耐熱衝撃性に優れる特殊なセラミックス絶縁層を直接接合した『超高輝度LED用放熱基板』を開発した。

『超高輝度LED用放熱基板』の特徴は、以下の通り。

1.高熱伝導で高耐熱:
『超高輝度LED用放熱基板』は従来放熱性に優れるとされているAlN基板に対して放熱性が15%以上改善されており、発熱量が高い場合の放熱基板材料として有効。
2.耐紫外線・耐環境性:
『超高輝度LED用放熱基板』は構成材料に有機材料を使っていないため、長期的な高温・高湿や紫外線を受けても劣化せず、化学的にも安定なため、長期間の使用に耐える。
3.高反射率:
『超高輝度LED用放熱基板』用に新開発したセラミックス絶縁層は、無機マトリックスをベースに高反射率を実現するためのセラミックスフィラーを分散したもの。反射率に優れるとされるアルミナ系セラミックスよりもさらに高い可視光反射率を有するだけでなく、250~400nmの紫外域でも反射率 70%以上を実現している。
4.耐熱衝撃性:
セラミックス絶縁層は銅合金と界面化学反応で強固に結合している。セラミックス絶縁層は銅合金の熱膨張に追随して弾性変形するため、熱応力も緩和している。
5.製造工程が簡単で安価:
『超高輝度LED用放熱基板』は銅合金にセラミックス絶縁層と電極を積層するシンプルな構造ですので、AlN基板よりも大幅な低コスト化が可能。実装工程で有利な集合体型(アレイ型)基板での量産製造も可能。
 
同社では、平成23年度上期の製造設備の完成をもって数万個/月の製造能力を整えるとしている。

 

全国の灯りがLEDや低消費型蛍光管に変わってしまえば、年間の総電力使用量は、団塊の世代の退職、少子化などにより既にピークアウトしており、原発は大きく余剰設備になってくる。しかし、その始末には金を喰いながら何十年もかかる。
山梨県では、現在道路の外灯の点灯を交差点などを除き4割カットしているそうであるが、今後その外灯もLEDに変えていくとの方針を打ち出している。外灯のLED化が急速に進むものと思われる。
 

[ 2011年6月23日 ]
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