アイコン 沖創建設が窮地に陥った「コムシティ」北九州市 再生の検討会

コムシティ第3セクター『黒崎ターミナルビル』が経営する「コムシティ」は、2001年11月開業、2003年5月早々と負債額約130億円で経営破綻、北九州市35億円の損害。
JR黒崎駅に隣接し鳴り物入りで建設された「コムシティ」、しかし、それ以降開かずの商業ビルとなってしまっていた。
2007年12月になり、何を間違ったのか、沖縄の沖創建設が24億40百万円で購入。沖創建設には運営ノウハウは全くなく(元々ユニディオ・コーポレーションが運営する予定であったが、サブプライムローン問題から自分の尻に火が付き、当案件を何もせず撤退・・・沖創建設は梯子を外された)そのまま開かず仕舞いで、2011年春北九州市が約3億円で購入することを表明。現在に至る。
沖創建設は当事業の失敗で、大損こき、経営破綻に陥り、先般ADR申請している。

「コムシティ再生のあり方検討会」

八幡西区黒崎のJR黒崎駅前にある元複合商業施設「コムシティ」の再生策について、学識経験者や地元住民代表らでつくる「コムシティ再生のあり方検討会」(斉藤貞之会長・元北九大教授)は2日、北橋健治市長に中間報告した。
商業施設だけには特化しない複合施設とし、人材育成拠点や地域住民の生活支援拠点など、公共機能を持たせるよう提案している。
 中間報告書によると、
(1) 市全体の活性化につながる情報発信の拠点
(2) 商業に特化しない複合施設
(3) 交通の結節点としての機能を生かす
(4) 早期の再生-の四つを基本認識として確認した。
その上で、
1、人材育成支援拠点のような市民全体のための施設
2、医療や福祉施設、区役所のような地域住民のための生活支援拠点-という二つの方向性を提示した。
 この日、斉藤会長が北橋市長に報告書を提出。
(1) コムシティには窓がない
(2) 駐車場が利用しづらい-
など構造上の問題を指摘した上で、「市も建物への投資をしてほしい」と施設の改修を要請した。
さらに、公共施設の入居をめぐって「国、県、市の機能を超える形で、行政としてどういった使い道があるかを検討し、具体例を提示してほしい」と注文した。
 北橋市長は「取得するからには市民に役立つ施設として再生するのが市の責務。報告を今後の方針決定に生かす」と述べ、改修要請についても「検討の必要性がある。鋭意進めたい」と答えた。
 検討会は、今後2-3回会合を開き、8月上旬までには最終報告をまとめる予定。

 北九州市は、失敗したコムシティであり、購入資金以外に追い銭払うような失敗だけは許されない。

 

[ 2011年6月 3日 ]
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