アイコン 日東電工/ノルウェー「スタットクラフト社」と海水・淡水での浸透膜発電へ

世界初の浸透膜発電でクリーンな再生可能エネルギーを創出

日東電工と100%子会社のHydranautics(本社:米国)は、ノルウェー国営の大手電力会社スタットクラフト社と、浸透膜発電のパイロット機を2015年に稼働させることを目指し、新規浸透膜発電の共同技術開発を締結したと発表した。

 再生可能エネルギーの分野で世界をリードするスタットクラフト社と、膜処理技術で世界トップレベルの技術を有する日東電工グループの提携により、天候に左右されることなく、クリーンで環境負荷の少ない次世代の再生可能エネルギーを作り出せる浸透膜発電の実用化を目指す。

<共同開発の背景>
 浸透膜発電とは、濃度差がある溶液を半透膜で仕切った際に生じる浸透現象から得られるエネルギーを利用する新しいタイプの発電方式。
本共同技術開発では、海水と淡水の濃度の差を利用、正浸透膜を通して得られた海水側の圧力でタービンを回転させ発電。
高効率の発電を行うためには、いかに正浸透膜の透水性を高めるかが重要。現在、脱塩用途に一般的に用いられる逆浸透膜では、透水性が低く浸透膜発電の効率を高める事ができないため、新たに浸透膜発電に必要な高い透水性を有する正浸透膜を開発することになる。
 浸透膜発電を行うためには、濃度差の大きい水源の安定的な確保が必要となり、ノルウェーをはじめ、海水と河川が交わる河口付近や海に囲まれ大きな河川を有する日本など、世界で30ヶ所以上が候補地として期待されている。

<浸透膜発電の特長>
 ・有害物質やCO2を排出せず、環境負荷が少ない再生可能エネルギー
 ・天候、日照時間、昼夜を問わず安定供給することが可能
 ・設置面積が小さく、広大な土地を必要としない

日本でもこうした技術開発は、研究所や大学で研究されてきたが、国は原子力発電に対しての資金は出しても、こうした自然エネルギーを利用した発電プラントなどの建設には資金を出さず、机上で終わっている開発案件が多々存在する。自然エネルギーを利用したこうした開発を実用プラントまで開発していたら、世界の自然エネルギー政策をリードすることができるが、自民党に続く民主党のゴタゴタ政権により、こうした研究予算さえカットされる始末である。政治の貧困は日本の経済も駄目にする。経団連も内需殺しにおいて同罪である。

<正浸透圧発電のイメージ図>
日東電工 

[ 2011年6月23日 ]
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