アイコン しまむら/2月期第2四半期 震災乗り越え堅調 アバレル関係者一読を!

同社は8月までの第2四半期を次のように分析している。不況に勝つ、アパレル市場関係者は勉強になるので一読を・・・。

<消費市場環境>
1、 生産活動は厳しい電力使用制限を受けつつも増加基調にあり、生産指数は4ヶ月連続で前月を上回って推移する一方、製造業の常用雇用者数の減少に歯止めはかからず、可処分所得も減少傾向にあるなど、雇用、所得環境は依然厳しい状況にある。

2、震災直後に急速に冷え込んだ消費マインドは、まだら模様ではあるものの全国的には平常を取り戻しつつあり、6月度の全国百貨店売上高が4ヶ月ぶりに前年を上回るなど一部消費回復の兆しが見えたものの、消費対象は節電意識の高まりによるクールビズや涼感寝具、冷えグッズなど暑さ対策商材に集中しており、一世帯当たりの消費支出が5ヶ月連続で前年を下回るなど、消費動向に力強さは感じられない。

3、衣料品の消費に影響を及ぼす天候は、4月の晴天や6月下旬から7月中旬にかけた季節を前倒しした夏らしい気候など、天候に恵まれた期間はあったものの、3月の記録的な異常低温が、春物の立ち上がりを鈍らせ、7月下旬の台風6号上陸から8月上旬まで続いた低温と局地的な豪雨が盛夏物の実需に打撃を与えた。

<当社グループの状況>
厳しい消費環境のもと、当社グループは持続的な成長を目指して“店舗のブランド化”を当期の統一テーマとし、店舗をブランドに見合う水準に引き上げるため、陳列、演出を強化するとともに、商品調達と商品管理レベルをより高め、業績の向上に努めた。

<主力のしまむら事業>
1、商品のコンセプトを明確にし、「ファッション性」「高品質」「低価格」を併せ持つプライベート・ブランドは、機能・素材にこだわった“ファイバードライ”を柱とし、綿100%でありながら速乾性を備えた高機能インナーやUV機能、また、接触冷感機能を付加した商品の拡大及び生産管理の改善等により品質向上に努めた結果、当第2四半期連結累計期間のプライベート・ブランドの販売額は前年同期比9.7%増となり、売上全体に占める割合は42.0%に拡大した。

2、生産から店頭までの国境を越えたトータルの物流の合理化を目指して取組んでいる直接物流は、5月に神戸商品センターが新規稼動したことにより、今後さらに拡大させる。また、首都圏の物流網の強化と効率化を図るべく、現在秦野商品センターで能力増強の工事を進めている。

3、当第2四半期連結累計期間も積極的に店舗を新設に努め、20店舗を新たに開設しました。引続き都市部への店舗開発に力を入れ、この内13店舗が東京・大阪・愛知・福岡などの都市部への出店。さらに既存4店舗の建替えと、8店舗で大規模な改装及び1店舗の閉店を実施した結果、しまむら事業での店舗数は1,219店舗となり、売上高は「東日本大震災」の影響も大きく前年同期比1.8%増の1,850億44百円となった。

4、 アベイル事業
若者向けの感度の高いファッションを扱うアベイル事業は、コーディネイトが容易になるようなサイズ・カラーの関連性をもった商品のグループ化を推進し、プライベート・ブランド化を更に強化して客層の拡大と買上点数の増加に努めた。当第2四半期連結累計期間は8店舗の開設と既存1店舗の建替えを実施した結果、店舗数は252店舗となり、売上高は前年同期比5.4%増の235億28百万円となった。

5、バースデイ事業
ベビー・トドラー用品を扱うバースデイ事業は、引続きブランド化とオリジナル商品の推進及びファッション雑誌やモバイル等を活用した広告宣伝に注力し、集客力の向上に努めた。当第2四半期連結累計期間は、4店舗の開設と2店舗の閉店を実施した結果、店舗数は123店舗となり、売上高は前年同期比19.0%増の93億16百万円。

6、シャンブル事業
女性のファッション雑貨を扱うシャンブル事業は、引続きブランド化とオリジナル商品の推進及びモバイル等を活用した広告宣伝に注力し、集客力の向上に努めた。当第2四半期連結累計期間は1店舗の開設
と1店舗の閉店を実施した結果、店舗数は69店舗と変わらず、売上高は前年同期比10.3%増の44億91百万円。

7、ディバロ事業
10~20代の女性を主たる顧客層としたカジュアル・シューズを扱う専門店のディバロ事業は、当第2四半期連結累計期間は1店舗の開設と1店舗の閉店を実施した結果、店舗数は13店舗と変わらず、売上高は前年同期比7.4%増の2億42百万円。

以上の結果、当第2四半期連結累計期間の日本国内の業績は、売上高2,226億23百万円(前年同期比3.0%
増)、営業利益193億98百万円(同1.8%増)、経常利益199億62百万円(同1.8%増)、四半期純利益は107億28百万円(同4.9%減)となった。

<海外事業>
台湾で事業展開する思夢樂は、プライベート・ブランドの拡大及び販促物と売場の連動による業績向上に努めている。当第2四半期連結累計期間は3店舗を開設した結果、店舗数は34店舗となり、売上高は前年同期比14.0%増(NT$ベース)の5億24百万 NT$(13億88百万円)た。

以上の結果、当第2四半期連結累計期間の連結業績は、売上高2,240億12百万円(前年同期比3.0%増)、営業利益193億90百万円(同1.9%増)、経常利益199億47百万円(同1.9%増)、四半期純利益は107億12百万円(同4.8%減)となったとしている。

連結/百万円
売上高
営業利益
経常利益
当期利益
11年2月期第2四半期
217,426
19,033
19,584
11,254
12年2月期第2四半期
224,012
19,390
19,947
10,712
前年同期比
103.0%
101.9%
101.9%
95.2%
12年2月期通期予想
460,000
41,500
42,500
23,600
11年2月期実績
441,052
39,848
41,048
23,507
通期予想/前期比
104.3%
104.1%
103.5%
100.4%

 
女性は、フラストレーションを買い物で紛らす傾向が男性より圧倒的に強く、購入頻度も比べ物にならないくらい多い(それくらい金を使う)。また、広告宣伝にも弱い。
商品提案とニーズを的確に捉えていけば、確実にシェアーを伸ばせる分野である。
福岡では、博多シティはおばさんから若い女性まで、女性で溢れ返っている。今度は(暫く)、第2キャナルへ人の流れが変わろう。
しまむらも何れ都心型のブランドを強化していくものと思われる。ヤマダ電機がそうであるように。
[ 2011年9月30日 ]
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