エス・バイ・エルと三栄建築設計が狭小3階建住宅で業務提携
ヤマダ電機が過半の株を取得して傘下としたエス・バイ・エルが、首都圏を中心に設計技術が売り物に第1次取得者向けの戸建住宅販売会社の三栄建築設計と狭小3階建住宅分野で業務提携したと11月25日発表した。
エス・バイ・エルでは、30年前から「木質パネル一体構法」での住宅供給をし続け、工場生産によるパネル供給で住宅の建築を行っており、耐震性と耐久性に優れた“ずっと強い”住宅に特色を持っている。近年では、エス・バイ・エルは、これまでハードルが高かった都市部における狭小住宅市場への参入を目的とした狭小3階建住宅に特化した新構法及びシステムの開発に着手している。
一方、三栄建築設計は、木造軸組工法による建売分譲住宅及び住宅の建築請負を中心にして、特色である木造3階建住宅において、首都圏の木造3階建住宅シェアの約6%を獲得しており、都心に近いエリアでの建売分譲住宅の生産及び住宅の建築請負に特色を持っている。
今般の本業務提携契約の締結により、エス・バイ・エルは、三栄建築設計に工場生産のパネル供給をすると共に、これまで参入できていなかった都市部における狭小住宅市場に対して、新たに「狭小3階建住宅向け構法」を導入することで、「狭小3階建住宅向け構法」による売上を確保し、三栄建築設計へ資材供給を通じ、首都圏における売上の拡大を図ることを目的としている。
また、三栄建築設計は、住宅総合生産企業として、エス・バイ・エルの性能品質の高い「S×L構法」及び、現在開発中の「狭小3階建住宅向け構法」を一部使用することで、事業回転率の早期化を図り、リーズナブルな価格で提供できる住宅の領域の拡大を図り、より多くの都心に住みたいニーズに応えさらなる市場の獲得を目指すことを目的としているとしている。
東京でも大阪でもどこでも都市中心部にはビルばかりと思われがちだが、山ほど2階建てや3階建ての住宅や店舗付住宅が建っている。都心の超高層ビルから見るとよくわかる。それくらい三栄建築設計にもエス・バイ・エルにも狭小3階建住宅のニーズがあるということ。
エス・バイ・エルを傘下にしたヤマダ電機の動きを見ていると、なんだか住生活と似ているような。
三栄建築設計の業績推移 | ||||
非連結/百万円 | 2009年8月期 | 2010年8月期 | 2011年8月期 | 2011年8月期予 |
売上高 | 29,114 | 30,124 | 37,784 | 53,662 |
営業利益 | 2,220 | 4,734 | 5,143 | 6,449 |
経常利益 | 1,992 | 4,468 | 4,813 | 6,005 |
当期利益 | 1,043 | 2,312 | 2,703 | 3,302 |
総資産 | 16,888 | 26,769 | 32,250 | |
自己資本 | 6,556 | 8,737 | 11,279 | |
資本金 | 529 | 529 | 529 | |
有利子負債 | 6,954 | 11,737 | 13,788 | |
自己資本率 | 38.80% | 32.60% | 35.00% |

モバイル向けURL http://n-seikei.jp/mobile/
コメントする