アイコン 三菱電機/防衛省などに過大請求 JAXAも指名停止処分に  

三菱電機は27日、防衛省や内閣衛星情報センター、宇宙航空研究開発機構との契約で費用を実際より過大に請求していたと下記の通り発表した。
 防衛省、内閣衛星情報センターは同日、三菱電機が費用を過大に請求したとして、同社を指名停止処分としたと発表した。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)も、三菱電機の入札資格を停止したと発表した。

これまでの調査で不正が見つかったのは、09年度に原価監査付き契約が結ばれた03式中距離地対空誘導弾(中SAM)の設計製造。この契約は、材料費や設計、加工に関する人件費などの見積もりに基づいて上限額をあらかじめ決めておき、実際にかかった作業時間などに応じて最終的な支払額を決定する仕組みで、一般に流通しておらず適正価格がはっきりしない装備品などの調達に用いられる。

 三菱電機によると、鎌倉製作所には装備品ごとに設計や製造に関わった人数や時間を集計できるシステムがあり、このデータに基づいて経費を請求している。
しかし、ある従業員は防衛省の聞き取り調査に「自分がやった作業内容に関係なく、入力する内容がその日ごとにあらかじめ決められていた」などと話しているという。
 防衛省は同製作所の幹部らが、作業量にかかわらず支払金額が決まっている通常契約の装備品や、上限を超える作業量が出た別の原価監査付き契約の装備品の設計時間などを、計画的に付け替えて経費を水増しし、不当な利益を得ていたとみて、さらに詳しく調べる方針である。

三菱電機の1月27日付のコメント
内閣衛星情報センターの指名停止に関するお知らせ
当社が本日、内閣衛星情報センターに報告した費用の過大計上について、内閣衛星情報センターから、平成24年1月27日から、事実関係の全容が解明され、過大請求に係る過払い金等が国庫に納入され、再発防止策等が講ぜられる等の状況を踏まえ、1ケ月以上18ケ月以内の間 指名停止の措置をとる、旨の通告を受けました。
当社は今後、内閣衛星情報センターの調査に全面的に協力してまいります。
このような事態になり、関係する皆さまに多大なご迷惑をおかけすることを、誠に申し訳なく深くお詫び申し上げます。
なお、過大請求に係わる金額、国庫への納入時期、業績への影響につきましては、現在調査中のため、状況が明らかになり次第あらためて開示いたします。      以上

これが、日本の宇宙開発や防衛産業を一番担っている企業の実態である。なけなしの金で開発していかなければならない国の財政を喰い物にするなど言語道断。

[ 2012年1月30日 ]
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