アイコン 東証1部の「太平電業」を職安法違反容疑で書類送検

北九州市の建設会社の社長らが、福井県内の原子力発電所の改修工事に作業員を不正に派遣していた事件で、警察が作業員の派遣を受けていた東京の建設関連会社を職業安定法違反の疑いで書類送検していたことが30日わかった。
この事件は、東京に本社がある「太平電業」の社員で、福井県にある事業所の所長だった一瀬秀夫容疑者や北九州市若松区にあった建設会社の社長の女ら3人 が、工事を請け負ったように装って関西電力大飯原子力発電所の改修工事に作業員を不正に派遣したとして、職業安定法違反の疑いで逮捕されたもの。

この事件で、警察は、現場の事業所に不正を行わせたとして、30日までに法人としての太平電業を職業安定法違反の疑いで書類送検していたことが判明した。
これまでの調べに対し、一瀬容疑者は「会社の方針で偽装請負であることは知った上でやっていた」と供述している。
また、太平電業の社長は、警察の任意の事情聴取に対し「請負契約を結ぶ権限は、現場の事業所に任せていた。会社の指揮下に派遣された作業員を置いていたという認識はなかったが、監督責任は自分にある」と供述しているという、警察が裏付け捜査を進めている。

<前回の記事ほか>
関西電力大飯原子力発電所(福井県おおい町)で、請負契約の労働者を、派遣社員のように働かせる「偽装請負」をしていたとして、福岡、福井両県警の合同捜査本部は1月12日、東京都千代田区の発電所主体のプラント工事会社である東証1部上場の「太平電業」福井地区営業所長・一瀬容疑者(58)ら3人を職業安定法違反(労働者供給事業の禁止など)の疑いで逮捕した。

ほかに逮捕されたのは、福井県高浜町の管工事業「高田機工」の社長・富田(59)(京都府舞鶴市)と北九州市の建設会社「ドリーム」「総進工業」の社長・池上(女、36)(北九州市)の両容疑者。
  高田機工の社長は、元請会社の太平電業と孫請けの総進工業とそれぞれ建設請負契約を締結、実際には、総進工業の社員を太平電業に派遣して働かせていた。

通常、こうした問題は是正勧告で表立って問題になることは稀であるが、人材を直接大飯原発に送り出していた北九州市の「ドリーム」「総進工業」が、暴力団の関係会社とされていることから、これほど大きな問題となっている。
福岡県は、指定暴力団数が全国一、昨年の発砲件数も全国一、飲酒運転の逮捕者も橋下大阪に次ぎ二番というお国柄。
昨夏からにしても、犯人は不明であるが、4建設業者の社長らが拳銃などで襲われ、年末には残念ながら会社代表1人が射殺されるなど凶悪化している。それらの関係会社に対する取り締まりは、尋常ではない厳しさである。ドンパチ事件は東京とは全く異なり多い。武器もマシンガン・手榴弾・拳銃・火炎瓶等々・・・。
 

[ 2012年1月31日 ]
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