アイコン 矢崎総業の概要と課徴金の系譜 

<会社概要>

本社所在地:東京都港区三田1-4-28 三田国際ビル
ワールドヘッドクォーターズ(Y-CITY):静岡県裾野市御宿1500
代 表:矢崎裕彦
設 立:昭和16年10月
資本金:31億9,150万円
業 種:自動車部品(84.7%)、電線(10.3%)、ガス機器(3.8%)、他
株 主:一族経営(三菱東京UFJも少し所有)
従業員:グループ国内2万1千人、海外17万1千人 合計19万2千人
取引銀行:三菱東京UFJ、静岡、中央三井信託、三菱UFJ信託、住友信託、みずほ、三
井住友銀行

法人数:主力国内法人4法人、国内法人75法人、246拠点、海外87法人

 矢崎総業グループの日本・海外への進出状況 2010年6月期
 
日本
豪州・アジア
米州
欧州
合計
国数
1
11
8
19
39
法人数
75
41
29
17
162
拠点数
246
60
73
42
421
従業員数
21,285
89,533
52,355
29,368
192,541
 
矢崎総業グループの日本の工場 2010年6月期
主力4社
生産物
工場名
矢崎部品(株)
ワイヤーハーネス・コネクタ等
栃木工場
保土沢工場
裾野製作所
大浜工場
大東工場
鷲見工場
新見工場
 
矢崎電線(株)
電線ケーブル
沼津製作所
富士工場
 
 
矢崎計器(株)
自動車メーター・計器類
島田製作所
 
 
 
矢崎資源(株)
空調機器・太陽光発電装置・ガス機器
浜松工場
天童工場 
 
 
主要仕入先:同和鋼業、PPC、豊田通商、神鋼商事、三菱商事、三菱伸銅、三井金属鉱業、加藤産商、鈴与商事など
主要販売先:トヨタ、日産、三菱、ホンダ、マツダ、いすゞ、日野、富士重工、日産ディーゼルなど自動車メーカー
売上高:(グループ2010年6月期)1兆0,903億円

 

矢崎総業グループ売上高推移 /億円
2006年6月期
12,856
2007年6月期
13,239
2008年6月期
9,555
2009年6月期
10,158
2010年6月期
10,903
 

<最近の価格カルテル談合と課徴金の系譜>
20111112日:建屋内向け・電販向けVVFケーブル談合:72億円の課徴金
20111220日:LPガス容器談合(談合申告により課徴金免除)
2012118日:自動車ワイヤーハーネス談合:96億円の課徴金
2012131日:自動車部品・ワイヤーハーネス談合:米国4億7千ドル(362億円)の罰金
 
今や日本の自動車産業の工場は世界各地に分散所在、それも消費地である欧米に多い。
そのため、同社は海外進出による現地提供や輸出により対応している。
自動車部品のワイヤーハーネスやほかの自動車部品は、当然、欧州へも輸出しており、欧州
委員会(EU)が、取らにきゃ損とばかりに、米国のように価格カルテル談合を認定して、課徴金を徴収する可能性がある。その時には、また支払いが・・・。
 
同社は、主力事業である自動車部品、電線、ガス機器の3分野(3事業で全体の98.8%)すべてで、同業大手と価格カルテルを結んでいたことになる。
 
同社の成長を支えてきたのは、どうやらこれまでの価格カルテル談合にあったようだ。しかし、販売先のメーカーが発注者としての力を背景に、未曾有な納入価格を提示してくることもあり、全部を否定しきれないところもある。自由競争の名の下に下請け泣かせを横行させてもなるまい。
しかし、やはり、こんな大手がやっちゃいけない問題といえる。
[ 2012年2月 1日 ]
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