アイコン 2月の外食産業市場動向/日本フードサービス協会  客数上向く

全国的に寒い日が続く中、客数増で売上は前年を上回る。

<全体概況>
2月は全国的に例年より気温が低く降雪が多かったが、外食業界全体の客数は103.0%と伸び、全体売上高は、前年を上回り101.0%であった。
業態別ではファーストフード、ファミリーレストランが堅調に推移し、ディナーレストランは104.3%と売上を大きく伸ばした。
今年は閏年であったが建国記念日が土曜日と重なり、昨年に比べ土・日・祝日が1日少なく、売上増にはさほど寄与しなかった。
ファミリーレストラン業態の焼き肉は、売上高が対前年比90.2%と前月の83.8%より高いが、指標は昨年10月から上下動しており、完全な回復基調にあるとはいえない。

<業態別概況>
1、ファーストフード業態
  売上高は101.9%と6ヵ月連続して前年を上回った。
業種別では、洋風が新メニューやキャンペーン商品の投入で売上を100.2%に伸ばしたが、低温と降雪の影響がマイナスに作用し、好調だった前年ほどには伸びなかった。
和風もクーポンや値引き、テレビCM等で需要を喚起した結果、一部店舗では好調の前年同月に及ばなかったものの、全体では売上106.4%と大きく伸びた。
麺類の売上は前年比113.5%と引き続きFF業態を牽引している。
持ち帰り米飯・回転寿司は、寒さ、積雪、インフルエンザというマイナス要因の連鎖で客足が落ち、客単価は上昇したものの前年には及ばず、売上は93.6%に留まった。

2、ファミリーレストラン業態
  業態全体の売上高は前年比100.7%だが、和風103.3%と中華107.1%は食べ放題や温かいメニュー、無料券キャンペーン等が奏功し、前月に引き続き好調でFR業態を牽引した。
洋風も順調に推移したが、降雨、降雪、低温等の気象要因により売上は100.3%に留まった。焼肉は一部店舗の好調を除き、法規制変更等による低迷に悪天候が追い討ちをかけ、客足の戻りは鈍く、客数、売上ともに厳しい状況が続いている。

3、パブ・居酒屋業態
  業態全体では客数96.6%、客単価98.9%、売上95.5%と前年を割り込んだが、パブ・ビアホールはリピーター客の獲得や小型店舗化等で客数を104.5%に伸ばし、売上は102.6%と好調に推移。
一方、居酒屋は客数、客単価が低下し、売上は94.5%という結果となった。

4、ディナーレストラン業態
  鍋料理の店舗は例年以上の寒さがプラスに働き、またイベントやセールも奏功したが、他方、悪天候で営業が振るわなかった店舗もある。
しかし、全体売上は104.3%と6カ月連続して前年を上回っている。

5、喫茶業態
  低気温と雪により郊外店舗は影響を受けたが、都会は好調で、全体の客数は103.5%を確保し、売上高も同じく103.5%と、一昨年12月以後初めて前年を上回った。

 

[ 2012年3月28日 ]
モバイル
モバイル向けURL http://n-seikei.jp/mobile/
スポンサードリンク

コメント

関連記事

  • この記事を見た人は以下も見ています
  •  
  • 同じカテゴリーの記事です。
  •   
サイト内検索