アイコン ユニクロのファーストリテイリング/8月期第2四半期  38.7%増の利益で増配へ

[国内ユニクロ事業]
国内ユニクロ事業の当期間における売上高は3,645億円(前年同期比6.6%増)、営業利益は22億円(同2.7%増)と増収増益となった。9月~11 月は気温が高く推移したことで、秋冬商品の動きが鈍く販売は苦戦したが、12月以降は気温が低く推移したことで、ヒートテック、ウルトラライトダウン、暖 パンをはじめとする冬のコア商品の販売が好調で、当期間の既存店売上高は、前年比.3%の増収。また、直営店舗数が前年同期末比24店舗増加したことも、 増収の要因となった。

出店は、スクラップ・アンド・ビルドによる店舗の大型化を進めており、当期間では大型店を14店舗出店し、2月末の店舗数は849店舗(フランチャイズ店21店舗を含む)となった。

当期間の売上高総利益率は、48.2%(粗利率)と前年同期比で1.3ポイント低下した。値引率のコントロールを強化したものの、綿花を中心とする素材価格や、中国の製造コストの上昇に起因する原価率の上昇を相殺できなかったことが売上高総利益率低下の要因であった。一方で、経費削減努力を進めたことにより、経費を期初計画から大幅に削減することができ、経費比率も改善した。

[海外ユニクロ事業]
海外ユニクロ事業の当期間の売上高は前年同期比68.8%増の848億円、営業利益は同45.1%増の114億円と、大幅な増収増益を達成した。中国、台湾、韓国を中心に出店を加速し、当期間では53店舗の純増、2月末の海外ユニクロ事業全体の店舗数は234店舗まで拡大している。
中国・香港、台湾、韓国、シンガポール、マレーシア、タイといったアジア地区では既存店増収が続き、好調に推移している。中国・香港、台湾、韓国では、今秋冬シーズンにはヒートテックやウルトラライトダウンのテレビコマーシャルを実施し、ユニクロの商品の認知度はさらに高まった。
米国では、2011年10月にニューヨークにグローバル旗艦店「ニューヨーク 5番街店」とメガストア「ニューヨーク34丁目店」をオープンし、ユニクロブランドの知名度が飛躍的に向上した。

[グローバルブランド事業]
グローバルブランド事業の当期間における売上高は、前年同期比17.4%増の748億円、営業利益は同53.0%増の79億円となった。セオリー事業は日米ともに既存店売上高の増収が続き、増益となった。
ジーユー事業は、既存店増収率が20%強となり、大幅な増収増益を達成した。コントワー・デ・コトニエ事業、プリンセス タム・タム事業の業績は計画を下回り、減益となったとしている。
同社は上述のとおり業績好調なことから、中間配当をこれまでの予定1株当たり115円から130円に引き上げ、年間配当金も230円から260円にすることを決定した。(前期配当実績は中間95円+期末85円の年間180円であった)

連結/百万円
売上高
営業利益
経常利益
当期利益
11年8月期第2四半期
457,325
82,061
77,659
41,668
12年8月期第2四半期
525,502
91,752
93,546
57,796
前年同期比
114.9%
111.8%
120.5%
138.7%
12年8月期予想
941,500
138,000
137,500
81,500
11年8月期実績
820,349
116,365
107,090
54,354
10年8月期実績
814,811
132,378
123,755
61,681
09年8月期実績
685,043
108,639
101,308
49,797
12/8期予想/11/8期比
114.8%
118.6%
128.4%
149.9%
12年8月期第2四半期
総資産
純資産
自己資本
自己資本率
 
608,021
401,090
393,556
64.7%
 
[ 2012年4月13日 ]
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