アイコン 中国経済事情 経済成長率 幹部がデータを作り、データが幹部を作る

中国当局が発表した第2四半期のGDP成長率公表値7.6%の信憑性が疑われている。英銀大手バークレイズと英コンサルティング大手キャピタル・エコノミクスが、実際の数値は約7.0%とみており、中国の実体経済は数値よりも悪化していると指摘している。

その根拠の一つに、電力消費量は、GDP伸び率の鈍化ペースよりも減速が目立っているが、中国当局の発表によると、6月の中国の電力消費量は前年同期比4.3%増と伸び率が減速していると同時に、電力生産量はさらにゼロ成長にペースを落としている。

一方、6月の工業生産は、前年同期比9.5%増と当局が発表。仏BNPパリバ(北京)のエコノミスト、ケン・ペン氏は「これだけの成長率はゼロの電力成長率では実現できない。完全に矛盾している」と指摘している。

ブルーム・バーグは、「幹部がデータを作り、データが幹部を作る」との中国の俗語を引用した上、中国の地方幹部はGDPなどの数値偽造で実績を拡大し、昇進の機会を狙っていると、データの操作疑惑の誘因を分析している。
 

[ 2012年7月23日 ]
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