アイコン 東京特捜/京大辻本豪三元教授を収賄容疑で強制捜査へ ゲノムの頭脳は惜しいが・・・

京都大大学院薬学研究科 (元)最先端創薬研究センター長の辻本豪三教授(59歳、2012年6月28日辞職)が、医療・理化学機器卸会社の(株)メド城取(東京都世田谷区赤堤 3-3-4、代表:木口啓司)から、私的な旅行費用などの肩代わりを受けていたとされる問題で、東京特捜は、肩代わりは、同社が京大発注の物品調達を受注 するための賄賂と判断、元教授について週内にも収賄容疑で強制捜査に乗り出す方針を固めた模様。賄賂額は300万円を超える見通しと報道されている。

(株)メド城取は、昨年10月14日負債額約12億円を抱え、民事再生法の適用申請、現在、民事再生途上にあるが、その債権者名簿の筆頭に国立成育医療研究センター(東京都世田谷区大蔵2-10-1)が、なんと3億79百万円も焦げ付いていることになっている。

念のため、国立成育医療研究センターへ問い合わせたところ、「そうしたメド城取に対する債権は国立成育医療研究センターには全くありません。そうしたことが報道され、こちらがびっくりしているほどです」と述べている。

当然、東京特捜は、国立病院の国立成育医療研究センターも知らないという この大口債権を念頭に、捜査しているものと思われる。(国立成育医療研究センターによると、まだ、東京特捜は国立成育医療研究センターには入っていないという。辻本豪三元教授は、当病院を離れて10年を経過しており、殆どの関係書類は廃棄されている可能性もある。)

このような巨額なお金はいったい何の金なのか、国立成育医療研究センターの辻本部長時代(当時)にメド城取と接点があったことだけは間違いない。
 辻本元教授が、国立成育医療研究センターから京大の教授として招聘された2002年、メド城取も京都オフィスを開設、その関係は、並々ならぬ付き合いであったようだ。

メド城取は、07~11年に辻本元教授が在籍していた薬学研究科が発注したゲノム解析に用いる「次世代型遺伝子情報解析装置」(約8,000万円)など大型設備の調達4件(計約2億1,300万円)を受注していたとされる。
 京大の内規では、高額設備調達は必ず一般競争入札を実施、必要な性能を決める「仕様策定委員会」を設置するよう定めている。辻本元教授は、同社が受注した4件全てで委員を務めており、入札に関する情報を同社に流していた疑いもあるという。

 前回までに記載したとおり、メド城取に国税が入り、内容不明金があり、国税は、当然、国立成育医療研究センターに、債権の有無を確認したと思われる。国税から東京特捜にその情報がもたらされ、辻本元教授の身辺調査を水面下で開始されていたものと思われる。 しかし、メド城取の債権者名簿に当該の債権が掲載されるとは、通常考えられず、記載するように何かの圧力があったとも考えられる。

京都大学は、ゲノム創薬の第一人者として国立成育医療研究センターから、教授として招聘、最先端創薬研究センターも辻本豪三教授(59歳)のために作ったセンターでもあった。
その頭脳は、金銭に換えがたいものであるが、その責任はすべて辻本豪三元教授にあるといえよう。事後、再起をはかってもらいたいものである。
 

[ 2012年7月31日 ]
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