神戸製鋼所/第一四半期 赤字転落
鉄鋼(高炉国内4位)・アルミ・銅の素材と産機・建機など複合体の同社は、第1四半期について、震災からの復旧・復興に伴う需要の増加や景気刺激策の効果 などを背景に、緩やかながら回復基調をたどった。海外では、欧州における金融不安を背景に、中国での景気拡大、及び米国での景気回復のペースは減速傾向が 継続した。
このような経済環境のもと、鋼材やアルミ圧延品の販売数量は、国内需要が堅調に推移したものの、鋼材海外市況の低迷や円高の影響により輸出環境が悪化したことなどから、前年同期並となった。
油圧ショベルの販売台数は、震災からの復旧・復興に伴い国内需要が増加し、東南アジアにおいても需要は堅調に推移したものの、主力市場である中国における金融引き締めの影響が大きく、前年同期を下回ったとしている。
また、鉄鋼事業部門については、鋼材の販売数量は、自動車向けの需要が堅調に推移したが、造船向けの需要が低迷したことに加え、海外市況の低迷や円高の影響により輸出環境が悪化したことなどから、前年同期並となった。また、販売価格は、海外市況の低迷や主原料価格が値下がりした影響などにより、前年同期を下回った。
鋳鍛鋼品の売上高は、造船向けの需要が低迷したことや、販売価格が下落した影響などにより、前年同期を下回った。また、チタン製品の売上高は、前年同期を若干上回った。
この結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は前年同期並の1922億円となり、経常損益は、前年同期比223億円減益の▲189億円の損失となっている。
連結/百万円
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売上高
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営業利益
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経常利益
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当期利益
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12年3月期第1四半期
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471,410
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29,034
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23,967
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22,387
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13年3月期第1四半期
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434,146
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-2,798
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-10,476
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-32,228
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前年同期比
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92.1%
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13年3月期予想
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1,810,000
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25,000
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-10,000
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-45,000
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12年3月期実績
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1,864,691
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60,555
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33,780
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-14,248
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11年3月期実績
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1,858,574
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124,550
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89,082
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52,939
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10年3月期実績
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1,671,021
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46,015
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10,258
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6,304
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今期予想/前期比
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97.1%
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41.3%
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