アイコン コザの「知花花織」が国の伝統的工芸品指定される

コザ沖縄市の伝統織物「知花花織」の生産組合に9日、国から伝統的工芸品指定の通知書が贈られた。
知花花織は、沖縄市の知花などで琉球藍やフクギなど地元の染料を使ってつくられてきた織物で、100年以上前からその技術は途絶えていた。現存する知花花 織を見本に知花花織を復元させ、今では、郷土の織物として事業化している。先月25日、国の伝統的工芸品に指定されていた。

沖縄市などでは、知花花織の後継者を育て地場産業としての定着を目指しているが、今回、指定を受けたことで、販路の拡大や後継者の育成などの事業に国から補助金が出される。

知花花織
知花花織とは、旧美里村知花、登川地域などを中心に、村内で伝わった織物技術の一つ。特徴は、布の裏側、経糸が浮柄に沿って糸がでている。模様が縦方向に連続して浮く経浮花織(たてうきはなおり)と、刺しゅうのように糸が浮く縫取花織(ぬいとりはなおり)の2種類がある。多くの花織は横方向に緯糸が浮いて柄がでているが、「知花花織」は、縦方向に浮糸が浮いて模様を出す花織となっているのが特徴。

現在の状況
 「知花花織」の復元は、現在『知花花織復元作業所』にて行われている。沖縄市の「工芸による街づくり事業」の一つとして平成12年8月に開設された。そこで講師として指導に携わっている幸喜新さんが、琉球大学大学院の学生の時に、研究テーマとして「知花花織」を研究したのが、出発点となっている。その後『知花花織研究会』が発足し、「知花花織」の研究と復元が続けられている。

知花花織事業協同組合・知花花織復元作業所(沖縄市知花5丁目6番7号、電話:098-921-1187)
 

[ 2012年8月10日 ]
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