大倉工業/中間期 JIS取り消しの影響受ける
合成樹脂フィルム大手。液晶向け光学フィルムなど新規材料部門が柱に成長、合成樹脂60、新規材料23、建材11、他6の売上高構成の同社であるが、本年2月29日、JIS認証パーティクルボードにつき、数値改ざんなどデタラメJIS自主検査が発覚して、JISの認証を取り消されてことからか、今期第2四半期の業績は、前年中間期より悪化している。
同社の建材事業は、主力製品であるパーティクルボードの販売数量が、売上高は30億99百万円(前年同四半期比32.9% 減)、営業損失は返品となった商品に加え、当該品に係る在庫も処分したことなどにより▲9億72百万円(前年同四半期比5億27百万円悪化)となったとし ている。
新規材料事業は、スマートフォンやタブレット端末向けの光学フィルムは販売数量が順調に推移しましたが、一部の光学フィル ムの加工業務を取引先の商流変更に伴い縮小したため、売上高は減少した。この結果、売上高は98億46百万円(前年同四半期比6.8%減)となったが、営 業利益はスマートフォン向けの光学フィルムの販売数量増加により7億53百万円(前年同四半期比62.5%増)となったとしている。
工 場長がいい加減だとこういう取り返しの付かないことになる。小糸の例もある。JIS規格や国交省の大臣認定品の不正などの追求はまだ終わっておらず(国交 省担当談)、今回も住友林業の準防火住宅の施工不良問題がクローズアップされている。特に耐火・防火仕様品はターゲットになっている。
連結/百万円
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売上高
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営業利益
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経常利益
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当期利益
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11年12月期第2四半期
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43,435
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1,508
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1,318
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1,507
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12年12月期第2四半期
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39,953
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939
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860
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581
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前年同期比
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92.0%
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62.3%
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65.3%
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38.6%
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12年12月期予想
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83,500
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2,000
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1,700
|
900
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11年12月期実績
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85,797
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2,438
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2,101
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1,551
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10年12月期実績
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80,030
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2,015
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1,667
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1,205
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09年12月期実績
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73,228
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1,073
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740
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-1,745
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12期予想/11期比
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97.3%
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82.0%
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80.9%
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58.0%
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