アイコン 関東少雨で水がめカラカラ 9月3日現在貯水率も40% 取水制限も

関東地方で雨が少なく、利根川上流のダムの貯水量が減っているため、取水している1都5県の担当者や国土交通省などが今後の対策を協議し、「できるだけ早い段階で対応を行う必要がある」として、取水制限などについて調整を図ることになった。

国交省関東地方整備局によると、神奈川県を除く関東の1都5県に水を供給する利根川上流の8つのダムは貯水量が減っていて、3日午前0時の時点で、容量が最も大きい群馬県の矢木沢ダム(有効貯水量17,580m³)の貯水率が5%となっているのをはじめ、8つのダムを合わせた貯水率も40%と平年の53%まで下がっている。
利根川水系のダムの貯水量が減っていることを受けて、東京都は3日夜、渇水対策本部を設けた。
今のところ、水道の水圧を下げる給水制限は検討していないが、都民に節水を呼びかけていくことにしている。
 
関東地方整備局は次の通り報告している。
ダムの貯水状況・積雪状況と今後の見通し
首都圏の水ガメである利根川上流8ダムと鬼怒川上流3ダムの9月3日時点の貯水量は、表のとおりであり、利根川上流8ダム、鬼怒川上流3ダムともに平年を下回る状況である。
 
<9月3日現在の都圏の水ガメ量>
 
貯水量(貯水率)
平年比
備考
利根川上流8ダム
1億3,747万㎥
53%
平年を大きく下回る
 
(9月3日0時)(40%)
 
 (H4~H23平均)
鬼怒川上流3ダム
7,002万㎥
84%
平年を下回る
 
(9月3日0時)(73%)
 
 (S60~H23平均)
 
<平成24年8月の降水量>
 
累加降水量
平年比
備考
利根川栗橋上流域(8月)
87mm
約42%
平年を大きく下回る
 
 
 
 (S23~H23平均)
鬼怒川佐貫上流域(8月)
109mm
 約39%
平年を大きく下回る
 
 
 
 (S47~H23平均)
 
利根川上流ダム群は、7月1日には夏期制限容量に対して100%の貯水率となり貯水量を維持していたが、7月末からの少雨の影響を受け、ダムからの補給量が急激に増加している。
今後も少雨傾向が続いた場合、利根川上流8ダムからの補給は更に続くものと予想され、かんがい期における農業用水及び都市用水の需要が継続する状況下において、現在のダム容量を有効に使うとともに、必要に応じ取水制限等の対応を実施しなければならない事態も考えられるとしている。
 
[ 2012年9月 4日 ]
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