アイコン 水漏れジャージャー欠陥大蘇ダムに更に126億円注ぎ込む 金持ち日本

官僚たちは費用対効果を考えたことがあるのだろうか。「一度決定したことは必ずやり遂げる」と未曾有に税金を投入し続ける農水省の役人たち。
これまで税金使って何度も補修しても水が貯まらない農業用利水ダムの国営大蘇ダム(熊本県産山村・・・過去オーム真理教の九州基地があった村)に関し、金持ち農水省は6日、2013年度から総額126億円の本格改修に着手する方針を明らかにした。

工期は5~7年。13年度政府予算概算要求に初年度事業費9億9800万円を計上している。

そもそも、このダムの当初予算は130億円でスタート。さて、これまでに何ぼ注ぎ込んだのだろうか。なんと593億円も注ぎ込んで水漏れジャージャーのザマである。
そんな金あったら、各地に貯水池をいっぱい造った方が超安上がりで、山ほど残る金は農家にばら撒けば農家も喜んでいたはずである。

追加負担を求められる熊本県側は「現状で水は足りている」と追加負担を拒否する姿勢を見せている。126億円も注ぎ込むならば、今困ってもいない竹田市側に小さな貯水池をいっぱい造った方が現実的で超安上がりだろう。

当ダムは、阿蘇山の外輪山にある、過去の阿蘇山大噴火での火山流や火山礫などが固まった地層で、水が貯まらない地盤となっている。しかし、巨額を投じ完成させた欠陥ダムに対して、誰も責任を取らない。建設ありきで、ろくに地質調査もしなかったのか、隠蔽してスタートさせたのか、こうした完成させたツケが水漏れジャージャーダムである。それに追銭をまた126億円を注ぎ込むという贅沢三昧ダムでもある。

借金なんか全くない日本であり、いくら注ぎ込んでも問題はなかろうが、死んだ者も含め関係者の責任の所在だけは明確にすべきではなかろうか。

今後、ゼネコンが喜びそうな128億円もかけて、湖底にシートを被せ、法面全部に防水セメントを大量に吹き付けるというすばらしいダムとなる。

大蘇ダムは農業用利水ダムとして、1979年に着工。当初予定した130億円の4・5倍の593億円をかけ、2004年に本体が完成した。
しかし、試験湛水段階の08年に、想定の2~16倍の水が浸透して、貯まらないダムであることが発覚。その後も大かがりな補修を重ねたものの、漏水は止まらず、無駄金になっていた。

もうここまで来れば、体面ばかり繕う農水省の役人に対して、バカか、アホかと言わざるをえまい。これが金持ち日本の現実だ。オレオレ詐欺ダムだ。

[ 2012年9月 7日 ]
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