アイコン さとうベネック破綻に見る ハゲタカ ネクスト・キャピタル・パートナーズ

本年2月29日にさとうベネックを売却したネクスト・キャピタル・パートナーズ(NCP)、そのさとうベネックは、9月7日負債額約44億円を抱え、東京地方裁判所へ民事再生法の適用申請して経営破綻した。

強引に利益を出す体質作りに専念したNCP、利益の源泉は、社員の給与削減により、成り立っていた一面は拭えようもない。
そ もそも、NCPは再生支援ファンドとぬかしているものの、所詮、企業を安く買って、高く売る商売、企業を物としてしか扱わないハゲタカ。そのためNCPの 至上命題は、購入した企業をより利益の出る企業=付加価値を高めることしかない。そのためには手段を選ばないハゲタカ。利益が出たらば、さっさと売却を図 る。
本来の経営者ならば、利益が定着してきたら、大きく下げた社員の給与を少しでも戻してやるというのが、経営者の人情だ。そんなことの一欠けらも持ち合わせないのが、NCPのハゲタカたる所以である。

今回も、地元福岡でも、殆ど知られていない訳のわからない不動産屋に、さとうベネックを高値で売却して、儲けた儲けたと喜び勇んでいる。
悲しいかな、さとうベネックは、訳のわからない経営者により、NCPが売却して半年でポシャッた。売却後3ヶ月後には、新経営陣の異常さに社員が辞め始め、4ヶ月後には大量に辞めている。土木担当取締役の首を切るなどやりたい放題、以前からいた社長さえも辞任するという異常事態に陥ったほどだ。

NCPに再生を任せた大分銀行やRCCは、これならば、NCPに任せるのではなかったと悔やんでいるに違いない。

こうした状況にNCPに対して取材を申し込むため、何回も連絡した挙句、担当者は「何も話すことはない」と直接ではなく、受付嬢に言わすほどだ。それも、当初は受付嬢が「担当者から連絡させます」と当方の連絡先まで伝えたものの、待てど暮らせど連絡なし。当方からの何回目かの連絡に対して、担当者ではなく、受付嬢がいきなり「担当者が何も話すことはない」と言っていると言い、ガチャンと電話を切る始末だ。失礼千万だ。
所詮、そんなことだから、訳のわからない不動産業者に高値で売却、潰れたというのに全く関係ないと言わんばかりの態度でおれるのだ。
NCPは、守銭奴・ハゲタカ、再生支援ファンドなんぞという修飾語はおこがましい限り。

筆者も金融業に長年携わっていたが、物件や企業を売却・譲渡する場合、相手がどんな企業なのか、帝國や東商などの企業調査会社から最低2社の調査資料を取り寄せ、売却後問題にならないか審査したうえで売却していた。今でも大手金融会社や大手不動産会社はそうしている。
NCPが再生させたとする真の実行部隊はさとうベネックのプロパーの幹部や社員たちである。ところが、NCPは高値売却に奔走し、結果、安給料で再建に頑張ってきた社員たちを見殺しにした。今回のNCPによるさとうベネックの売却は、NCPの実態がハゲタカであることを世間に証明させたようなものだ。

追、NCPは今でもさとうベネックを売却した契約先は、ダイセンビルディング(株)として、HPにアップしている。しかし、株主はダイセンホールディングス(株)となっているという。その違いはとんでもなく大きなものである。
NCPに対して、最終的に売却先がどこなのか、どちらから売却額を受け取ったのか、領収証はどこの会社に対して発行したのか、売買契約書の変更は売却時点であったのかなど、聞きたいことは山ほどある。電話番号は何回も通知している。連絡を待ちたい。

[ 2012年9月10日 ]
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