アイコン 7月の経常黒字、40.6%減=欧州・中国向け輸出が低迷

財務省が10日発表した7月の国際収支速報によると、海外とのモノやサービスの取引状況を示す経常収支の黒字額は、前年同月比40.6%の大幅減の6,254億円となった。

欧州や中国向け輸出が低迷し、貿易収支が2ヶ月ぶりに赤字に転落した。東日本大震災が起きた昨年3月以降、経常収支は一貫して対前年同月比で悪化している。

主な内訳では、貿易収支が3736億円の赤字となった。輸出額は▲7.4%減。欧州債務危機の影響で欧州連合(EU)向けが▲25.0%、中国向けが▲11.9%それぞれ減少した。
品目別では、自動車が4.6%増加したが、電子部品が▲14.0%減少。

 輸入額は1.9%増加。停止した原発を代替する火力発電用の液化天然ガス(LNG)輸入が24.2%増加したことが響いている。東電はじめこれまでの電力業界のいい加減さ、日本の貿易収支の悪化を深刻化させている。今では完全に開き直っているが、一昨年の実績に基づき、本年夏「計画停電」とバカ騒ぎさせたが、昨年の実績を加味すれば、大騒ぎすることはまったくなかった。電力業界は、ロシア産を10ドル以下で購入するか中電のように米国産のシェールガス購入を早期に進めるべきだ。カタール産など世界中の笑い者になるくらいバカ高い価格で購入して赤字赤字と大騒ぎしている。

2011年 日本の貿易状況  JETRO貿易統計  /百万ドル
 
輸出
輸入
2011
 
輸出額
前年伸率
輸入額
前年伸率
輸出割合
輸入割合
アジア
459,084
6.6
78,414
21.6
55.9
44.6
ASEAN-4
85,057
8.3
97,706
22.7
10.4
11.5
中国
161,467
8.3
183,487
20.1
19.7
21.5
香港
42,827
1.6
1,539
1.6
5.2
0.2
中国(中+香)
204,294
 
185,026
 
24.9
21.7
欧州
109,260
11.1
91270
20.9
13.3
10.7
米国
125,673
6.3
74,230
10.5
15.3
8.7
中東
24,533
-2.6
160,685
36.2
3.0
18.8
大洋州
22,330
9.7
61,336
24.4
2.7
7.2
・大洋州は、オーストラリア・ニュージーランド・パプアニューギニア
 
 
[ 2012年9月10日 ]
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