アイコン セブン&アイ・H/第2四半期  スーパー・百貨店不調

セブン&アイ・ホールディングスは4日、今期(2013年2月期)の連結業績予想を下方修正した。期初に5兆600億円を予想していた売上高は300億円少ない5兆300億円に、最終利益は1,550億円から120億円少ない1,430億円とした。

同日発表した中間決算の実績を踏まえ修正した。営業利益も3,150億円から70億円少ない3,080億円に見直した。前年同期比伸び率は、売上高で5.7%増から5.1%に、最終利益で19.4%増から10.1%増に縮小した。

事業分野別の売上高と営業利益を期初予想と今回の予想と比較すると、コンビニは売上高、営業利益とも増額修正になったが、スーパー、百貨店、外食はいずれも売上高、営業利益とも減額修正となった。特にスーパーは350億円を見込んでいた通期営業利益が258億円に減り、前期比で減益となる予想。

<第2四半期の内容>
  8月の第2四半期の連結決算は、売上高が前年同期比4.0%増の2兆4,506億円、最終利益は26.8%増の669億円だったが、営業利益は2.0%減の1,471億円となった。

1、コンビニ事業は、営業収益が9,264億10百万円(前年同期比10.8%増)、営業利益は1,165億5百万円(同6.1%増)となった。
国内のセブン-イレブン事業の店舗数は、平成24年5月に秋田県へ出店地域を拡大するなど積極的な出店を推進し、第2四半期連結累計期間では過去最高となる728店舗を出店した結果、同年8月末時点の店舗数は40都道府県で前期末比6.57%増の14,562店舗(前期末比557店舗増、閉店171店舗)となった。出店していない県がまだ7県あるが、出店しても同社にとってのウエイトは小さくなる。

2、スーパー事業は、イトーヨーカ同174店舗、ヨークベニマル178店舗、ヨークマート71店舗、中国15店舗、全438店舗を擁し、営業収益は9,898億51百万円(前年同期比0.2%増)、営業利益は92億64百万円(同▲56.0%減)と営業利益が大幅減となっている。

3、百貨店事業は、そごう・西武が26店舗を擁し、第2四半期は、営業収益4,265億58百万円(前年同期比▲1.2%減)、営業利益は12億86百万円(前年同期比▲41.9%減)と営業利益が大幅減となったとしている。
こうしてみると、収益頭のコンビに事業も、これまで出店していなかった県へ大量出店をしており、売上高の10.8%増は、その半分近くは新規出店舗による増収となっている。
通期の当期利益が増加するのは、法人税率が引き下げられたからであろう。

連結/百万円
売上高
営業利益
経常利益
当期利益
12年2月期第2四半期
2,357,241
150,186
150,878
52,790
13年2月期第2四半期
2,450,662
147,195
147,126
66,912
前年同期比
104.0%
98.0%
97.5%
126.8%
13年2月期予想
5,030,000
308,000
308,000
143,000
12年2月期実績
4,786,344
292,060
293,171
129,837
11年2月期実績
5,119,739
243,346
242,907
111,961
10年2月期実績
5,111,297
226,666
226,950
44,875
13期予想/12期比
105.1%
105.5%
105.1%
110.1%
 
[ 2012年10月 5日 ]
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