アイコン ユニクロのファーストリテイリング/8月決算 増収増益 今期1兆円の大台へ

ファーストリテイリングが10月11日に発表した2012年8月期 決算は、売上高は、前年同期比13.2%増の9,286億69百万円、営業利益は同8.7%増の1,264億50百万円、経常利益は同16.9%増の 1,252億12百万円(16.9%増)、当期利益は同31.8%増716億54百万円(31.8%増)と好調な決算となった。

1、内ユニクロ事業の売上高は、同3.3%増の6,200億円、営業利益は▲3.6%減の1,023
億円と増収減益となった。期末店舗数は、直営店24店舗出店、22店舗閉店した結果845店舗、うち大型店は147店舗となった。
 昨年9月~11月は、秋冬商品の動きが鈍く販売は苦戦したが、12月以降はヒートテック、ウルトラライトダウン、暖パンなど冬のコア商品の販売が好調に推移した。一方、下期は春物販売が不振だったことに加え、7月中旬まで天候不順の影響による夏物販売本格化が遅れた。

2、海外ユニクロ事業の売上高は、大幅店舗増があり、同63.4%増の1531億円、営業利益22.9%増の109億円と大幅な増収増益を達成した。特にアジア・中国には集中した出店を行い業績を拡大している。
海外ユニクロ事業の店舗数は、前期比111店舗増の292店。特に中国・香港、韓国、台湾で大量出店を行い、これらのエリアでの出店数は合計100店舗となった。2011年9月にはタイ1号店、2012年6月にはフィリピンに1号店をオープンした。アジア地区では、2011年秋にはソウル、台北にグローバル旗艦店をオープンした。

3、米国ユニクロ事業では、2011年10月に、グローバル旗艦店「ニューヨーク5番街店」と、メガストア「ニューヨーク34丁目店」をオープンした。しかし、NYの3店舗の売上が伸びず、ブランドビルディングの為、ニューヨークの旗艦店中心に先行投資を行った結果、米国ユニクロは、赤字を計上した。ただ、SPA世界第4位の同社にとって世界に向けた宣伝効果は計り知れない。

4、欧州ユニクロ事業では、英国、フランス、ロシアの経営統合を図るなどの事業改革を進めたが、英国事業は赤字、フランスは若干の減益となった。ロシアは収益性が改善し、黒字を達成した。

5、グローバルブランド事業の売上高は、前期比23.3%増の1,530億円、営業利益は同
65.4%増の145億円。

特に増益幅が大きかったのは、ジーユー事業で、当連結会計年度におけるジーユー事業の売上高は約580億円、営業利益は約50億円となった。2012年3月に旗艦店「ジーユー 銀座店」を出店したこと、人気タレントを起用したテレビCM効果により、ジーユーの知名度が飛躍的に上がり、通期での既存店売上高は前期比35%増となり、また店舗数も28店舗増加(当連結会計年度末176店舗)したことで、大幅な増収増益を達成した。

セオリー事業も好調で、当連結会計年度では過去最高益を達成した。特に日本におけるセオリー事業は、好調な既存店売上高が続いたこと、プラステ事業の収益寄与により、大幅な増益となった。コントワー・デ・コトニエ事業は、上期業績は苦戦したが、春夏コレクションから売上が回復したことにより、増収増益を達成した。インナーのプリンセスタム・タム事業は、計画通り、前年並みの業績となったとしている。

来期は、売上高1兆560億円、営業利益1435億円、経常利益1425億円、当期利益845億円の見通し。

連結/百万円
売上高
営業利益
営業利益率
経常利益
当期利益
09年8月期
685,043
108,639
15.9%
101,308
49,797
10年8月期
814,811
132,378
16.2%
123,755
61,681
11年8月期
820,349
116,365
14.2%
107,090
54,354
12年8月期
928,669
126,450
13.6%
125,212
71,654
12/8期/11/8期
113.2%
108.7%
 
116.9%
131.8%
13年8月期予想
1,056,000
143,500
13.6%
142,500
84,500
13期予/12期比
113.7%
113.5%
 
113.8%
117.9%
 

[ 2012年10月12日 ]
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