任天堂/中間決算水面下 クリスマス商戦次第だが欧州が・・・
当中間決算における任天堂グループは、「ゲーム人口の拡大」という基本戦略に基づき、年齢・性別・ゲーム経験の有無を問わず受け入れられる、魅力ある商品の提供に努めており、ニンテンドー3DSの販売を強化することでゲーム市場の活性化を図ってきた。
当 第2四半期(平成24年4月~9月)の状況は、ニンテンドー3DSでは、新たなサイズバリエーションとして、画面サイズを従来型機の約1.9倍に大型化し た『ニンテンドー3DS LL』を日欧で7月、米国で8月に投入し、ハードウェア全体での販売台数は506万台となった。
また、ソフトウェアについては、シンプルな操作で簡単にプレイができる横スクロールのアクションゲーム『New スーパーマリオブラザーズ 2』をパッケージ版とダウンロード版の2つの形態で販売し、300万本を超えるヒットとなった。
このほか、前期に発売した『スーパーマリオ 3Dランド』、『マリオカート7』などの定番タイトルも好調であったことに加え、サードパーティーのタイトルからもヒット作が生まれたことなどにより、ソフトウェアの販売本数は1,903万本となった。
ニンテンドーDSシリーズ(DSi LL/DSi/DS Lite/DS)では、国内で6月に発売し、欧米で10月に発売となるポケットモンスターシリーズの最新作『ポケットモンスターブラック2』、『ポケットモンスター ホワイト2』が合計426万本の販売となったが、世代交代が進み、ハードウェアの販売台数は98万台、ソフトウェアの販売本数は1,730万本にとどまった。
Wiiでは、マリオパーティシリーズの最新作『マリオパーティ9』がミリオンセラーとなったが、新規タイトルが少なかったことなどにより、販売数量はハードウェアが132万台、ソフトウェアが2,374万本となった。
これらの状況に加え、為替相場が円高に推移した影響などにより、売上高は2,009億円(うち、海外売上高1,271億円、海外売上高比率63.3%)となった。
また、営業損益では、当四半期に製造を開始したWii Uハードウェアの収益性が厳しいこともあり、291億円の損失となった。さらに、為替差損が232億円発生した結果、経常損失は472億円、四半期純損失は279億円となったとしている。
国内においての3DSは岩田社長が会見で「予想以上」といっているように、(SCEがSNS市場に対しソワソワしており、ほぼ脱落)ゲーム専用機としてはライバル不在といっていいが、問題は欧州と北米である。
説明でもマリオとポケットモンスターの名しか登場しないが、北米市場での任天堂携帯ゲーム機はイコール任天堂ゲーム専用機のようなものなので両ブランドさえ出れば市場はある程度安定するが、欧州はそもそも任天堂よりもSCEが強いこともあり、かなり不安要素が強い。
結局、据置き機が強い欧米市場では、クリスマス商戦に出る新型据置き機「WiiU」の動き次第であろうが、欧州のどん底不景気がどこまで影響するか・・・。
同社のWiiUの販売予測は550万台となっており、予約は好調。
連結/百万円
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売上高
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営業利益
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経常利益
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当期利益
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12年3月期第2四半期
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215,738
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-57,346
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-107,872
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-70,273
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13年3月期第2四半期
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200,994
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-29,159
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-47,248
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-27,996
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前年同期比
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93.2%
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13年3月期予想
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810,000
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20,000
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10,000
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6,000
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12年3月期実績
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647,652
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-37,320
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-60,863
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-43,204
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11年3月期実績
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1,014,345
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171,076
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128,101
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77,621
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10年3月期実績
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1,434,365
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356,567
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364,324
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228,635
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09年3月期実績
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1,838,622
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793,641
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448,695
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279,089
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13期予想/12期比
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125.1%
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12年3月期第2四半期
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総資産
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純資産
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自己資本
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自己資本率
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1,407,448
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1,128,990
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1,128,835
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80.2%
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