カルフールはマレーシアで大型スーパー計２６店舗を運営している。イオンは、少子高齢化、不況、増税や公共料金値上げで可処分所得が減少し続ける国内市場の使用らいにわたり抜け出さないデフレ低迷から、東南アジアや中国などへ積極的に店舗展開を行っている。

イオンは、１９８４年（昭和５９年）にイオンマレーシアを設立して、マレーシア事業を開始、現在、マレーシア国内にてＧＭＳ２５店舗、スーパーマーケット４店舗の計２９店舗を展開している。売上高は約３０億マレーシア・リンギット（約７８０億円）の売上高を誇る同国で第３位の流通企業に成長している。

　イオンは、最初幕張に鳴り物入りで進出してきたカルフールの日本事業を０５年にカルフールから買収している。カルフールは日本事業を軌道に乗せきらなかった。

カルフールマレーシアは、下記の業績を見ればわかるとおり、資本剰余金を食い潰し、更に資本金も食い潰している最中である。こうした業績不振持続子会社をカルフールにしても、本拠地欧州の大不況による業績低迷から、抱える余裕もなくなってきているものと思われる。

　こうした財務内容のカルフールマレーシアをイオンが購入した価格の約１５１億円が高いか安いか考え方次第であろう・・・・。イオンは、イオンマレーシアを東南アジアの拠点として一段の強化を図り、２０２０年までに１００店舗体制を目指すとしている。