アイコン 岩田屋三越沈没のまま 三越伊勢丹ホールディングス/中間期

三越伊勢丹ホールディングスが9月の連結決算を発表した。全体の売上高は、前年同期比▲1.5%減の5749億31百万円、営業利益は同▲9.8%減の81億63百万円となった。

連結子会社の岩田屋三越は、売上高が前年同期比▲1.6%減の527億82百万円、経常利益は、▲9億48百万円の赤字(前年同期は▲16億88百万円の赤字)、当期利益は▲10億36百万円の赤字(同▲32億58百万円)。
岩田屋、福岡三越とも例年より2週間遅い7月中旬から夏のバーゲンセールを展開したが、九州北部豪雨の影響などで客足が伸び悩んだ。更にライバルの大丸が例年通りに行ったセールの影響も受けた。
(岩田屋三越の平成24年3月期の売上高は1,136億19百万円、営業利益▲17億29百万円、経常利益▲18億02百万円、当期利益▲61億42百万円と悲惨な内容で終わっている)
岩田屋三越はその統合効果もなく、福岡三越店は、特に抜本的対策が必要であろう。また、岩田屋も昔のようなブランド力はなくしており、阪急に逃げた金持ち買物大好きおばさんたちを回帰させる数々の特典方策が必要か・・・。
福岡の流通業界は、福岡市は商業都市として機能しているものの、経済力そのものは何もなく、周辺域や他県から客をかき集めることで成立している。デフレ不況が長引くとそうした他県からの集客も減少、売上高の増加は見込めない状況にある。また、イケヤやイオンモールなど新たに郊外に開店し、購買が分散化されてきてもいる。同社の利益捻出には仕入コストと営業管理費コストだけとなる。
 
同百貨店グループは、デフレ経済で行き詰る日本市場を諦め、海外に積極的に進出しているが、グループ収益基盤の強化に向け、経済成長率の伸びにやや鈍化の傾向が見られるものの、引き続き堅調な成長が見込まれる中国・東南アジア地域での市場の開拓と深耕に取組み、5月にマレーシアで4号店となるワンウータマ店を新規オープン、今冬、中国の天津市に2号店を、さらに平成25年末にシンガポール6号店、平成26年末に中国の成都市に2号店をオープン予定であるとしている。
 
三越伊勢丹ホールディングス 中間期の店舗別業績 /百万円
店舗名
売上高
営業利益
経常利益
半期純利益
㈱三越伊勢丹
291,411
5,494
5,970
3,234
㈱札幌丸井三越
30,290
39
54
33
㈱函館丸井今井
4,397
59
53
32
㈱仙台三越
16,251
394
397
240
㈱名古屋三越
31,571
-551
-557
-593
㈱静岡伊勢丹
9,382
-61
-60
-60
㈱新潟三越伊勢丹
22,354
344
369
224
㈱広島三越
7,800
-74
-81
-81
㈱高松三越
9,919
-51
-51
-51
㈱松山三越
7,444
-297
-302
-302
㈱岩田屋三越
52,782
-826
-948
-1,036
 
連結/百万円
売上高
営業利益
経常利益
当期利益
12年3月期第2四半期
583,645
9,046
15,704
20,576
13年3月期第2四半期
574,931
8,163
6,666
1,743
前年同期比
98.5%
90.2%
42.4%
8.5%
13年3月期予想
1,234,000
25,000
30,000
21,000
12年3月期実績
1,239,921
23,834
38,452
58,891
11年3月期実績
1,220,772
10,993
27,093
2,640
10年3月期実績
1,291,617
4,177
19,730
-63,521
13年期予想/12年期比
99.5%
104.9%
78.0%
35.7%
 
[ 2012年11月12日 ]
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