一方、販売費及び一般管理費については、112億円と前年同四半期比0.5%減少したものの、▲144億円の営業損失（前年同四半期は▲0.7億円の営業損失）となったとしている。

いくらなんでも、建築工事の殆どが赤字になるなどおかしな話であるが、それほど、下請先の労賃コストは急上昇しているのだろう。しかし、他社と比較した場合、異常のようにも思える。売上高5,000億円達成作戦で、赤字覚悟で取り捲り、労賃コストアップでダブルパンチを被り、赤字工事現場が急増した可能性は否定できない。(福岡こども病院は脅威の1社（ＪＶ）入札だったが、赤字にはならないのだろうか？　PFI事業：落札価格154億円)
今期の赤字予想がそのまま進捗すれば、次回株主総会では代表権まで持つご老体の隠居と社長(平成19年6月就任)の交代しかあるまい。

　部門別には、
１、建築事業の売上高は、1,705億円（前年同四半期比15.0％増）、部門営業損失は▲124億円（前年同四半期は32億円の部門営業利益）となった。
当社個別の受注高については、採算性重視の受注方針を採った影響もあり、民間工事（国
内）、官公庁工事（国内）、海外全てにおいて減少し、全体では1,153億円と、前年同四半期比33.7％減となった。
２、土木事業の売上高は、368億円（前年同四半期比25.9％増）、部門営業利益は1億円（前年同四半期は▲7億円の部門営業損失）となった。

当社個別の受注高については、官庁工事（国内）は前年同四半期比42.5％増となったが、民間工事（国内）が同▲41.3％減となり、全体（海外含む）では345億円と、前年同四半期比9.5％増となった。他略。