アイコン 清水建設/ecoBCP対応ビル「(仮)MM21-46街区プロジェクト」着工 1F1700坪

 清水建設は、ecoBCP対応の大規模賃貸オフィスビルの第一弾として、横浜みなとみらい21地区で、1フロア当たりの貸室面積が1700坪と国内最大級となるオフィスビル「(仮)MM21-46街区プロジェクト」に6日着工し、地鎮祭を執り行った。
規模は地上14階、延床面積97,427m2、用途は1階が店舗、2階から14階が事務所、建物施設内に設けた319台収容可能の駐車場からなっており、竣工は2014年5月を予定。

建設地は、横浜市西区みなとみらい21中央地区で、複合商業施設「横浜ジャックモール」の跡地であり、JR横浜駅から徒歩9分、羽田空港まで約30分と交通便。
着工は、東日本大震災後初となることから、震災で得た教訓を踏まえ、平常時の環境対策と非常時の事業継続性機能を融合したecoBCPビルとして開発し、今後の大規模賃貸オフィスビルのモデルとする。

本ビルの最大の特徴は、ecoBCPに対応していることに加えて、賃貸オフィスビルに求められる機能性、快適性の二つのニーズを両立させているという。

ecoBCPとしては、平常時の環境対策として建物中央部に自然光を取り入れるセンターボイド(吹き抜け)、熱負荷を軽減するコンクリート庇、全館にLED照明、太陽光発電などを採用し省エネルギー化を図るとともに、テナント毎に節電・省エネ支援サービスも提供する予定。
非常時の事業継続性の観点からは、免震構造を採用することにより建物の安全性を確保し、非常用発電設備や電気室、受水槽等基幹設備は中間免震層上部の2階に設置することで、設備機器の転倒や浸水による電源喪失といった最悪の事態を回避する。また、非常時の帰宅困難者への対応として、約7,000人日分の上水と下水槽を確保。大規模災害等により停電になった場合は、非常用発電設備により、共用部はもとより、テナントにも約72時間電力を供給する。

一方、賃貸オフィスビルとして競争力を確保するため、国内最大級の1フロア約1,700坪の空間を確保し、フレキシブルなオフィスレイアウトを可能とした。また、センターボイドの採用により自然光に溢れた明るい空間を創出するとともに天井高や電気容量などをハイグレードな仕様にし、オフィスとしての機能性と快適性を両立させている。

東日本大震災以後、地球環境に配慮した災害に強い施設への関心が高まる中、同社は本ビルをecoBCP対応の大規模賃貸オフィスビルとして提案していくとともに、横浜市との連携のもと開発計画を進めていく考えである。

1206_03.jpg
<計画概要>
名称:(仮)MM21-46街区プロジェクト
所在地:横浜市西区みなとみらい四丁目4-7,4-8,4-9,4-10
    JR横浜駅より徒歩9分、みなとみらい線新高島駅より徒歩2分
用途:事務所・店舗・駐車場
構造:鉄骨造・鉄骨鉄筋コンクリート造及び鉄筋コンクリート造(免震構造)
規模:地上14階
建築面積:7,503m2、延床面積:97,427m2
工期:2012年11月~2014年5月
事業主・設計・施工:清水建設
 

[ 2012年12月 6日 ]
モバイル
モバイル向けURL http://n-seikei.jp/mobile/
スポンサード リンク

コメント

関連記事

  • この記事を見た人は以下も見ています
  •  
  • 同じカテゴリーの記事です。
  •   


PICK UP

↑トップへ

サイト内検索